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米国を訪問中のファム・ミン・チン首相は米国現地時間18日、カリフォルニア州のシリコンバレーを訪れ、電子系設計ソフトウェア(EDAツール)を開発・販売するシノプシス(Synopsys)、半導体大手のエヌビディア・コーポレーション(NVIDIA Corporation)、テクノロジーコングロマリットのメタ・プラットフォームズ(Meta Platforms)を訪問し、協力を促進した。
チン首相はシノプシスへの訪問で、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長とジョー・バイデン米大統領の決定により両国関係が包括的・戦略的パートナーシップに新たに格上げされたことを通知した上で、シノプシスがベトナムでの生産とサプライチェーンを拡大することを望んだ。シノプシスは2016年にベトナム進出を果たしており、シノプシス・ベトナム(Synopsys Vietnam)はベトナム国内に4か所のオフィスを展開し、500人の技術者を擁している。
チン首相の立会いのもと、シノプシスとベトナム計画投資省傘下の国家イノベーションセンター(NIC)、およびシノプシスとベトナム情報通信省傘下の情報通信技術産業局との間で、事業提携に関する覚書(MOU)がそれぞれ締結された。
MOUによると、シノプシスはNICに対し、チップ設計インキュベーションセンターの設立を支援する。一方、情報通信技術産業局に対し、半導体チップ産業の開発を支援する。
エヌビディアへの訪問では、首相は人工知能(AI)などについて同社とベトナムとの協力の余地は大きいとし、同社が早期にベトナムに生産拠点を設置することを望んだ。
また、メタへの訪問では、首相は同社がベトナムのデジタル変革、人材育成、サイバー犯罪防止を支援し、両国関係に関する積極的かつ正確な情報の提供を強化することを望んだ。