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- ビンスピード、VIC会長が株51.0%保有
- プロジェクト投資総額約8.8兆円の見込み
- 30年12月末までに全線運行目指す
地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)系のビンスピード(VinSpeed)は14日、南北高速鉄道プロジェクトへの投資を申請した。
ビンスピードは資本金6兆VND(約340億円)で、VICのファム・ニャット・ブオン会長が株51.0%を保有している。他の株主は、VICの筆頭株主であるベトナム投資グループ(VIG)が35.0%、VICが10.0%で、残る4.0%をブオン会長の家族3人が保有している。
南北高速鉄道プロジェクトの投資総額は1562兆VND(約8兆8000億円)の見込みで、影響を受ける住民の立ち退き補償にかかる費用は含まれていない。ビンスピードは、投資総額の20%を自己調達し、残る80%については35年間無利子で国から借り入れることを提案した。
同社は2025年12月末までに着工し、2030年12月末までに全線を運行することを目標に掲げている。同社は現在、中国、ドイツ、日本などの鉄道先進国のパートナーと、技術移転や車両・信号システムの国産化に向けた交渉を進めているという。
また、同社はVICとVIC傘下のビンホームズ[VHM](Vinhomes)と連携し、駅周辺で公共交通指向型都市開発(Transit-Oriented Development=TOD)モデルを展開することを提案した。
同プロジェクトは全長1541kmで、20省・市を通過してハノイ市タインチー郡ゴックホイ村からホーチミン市直轄トゥードゥック市トゥーティエム街区までを結ぶ。設計時速は350km、軌間1435mmの標準軌となり、旅客駅23か所、貨物駅5か所を設置する。