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- 将来的に計42軒のホテル運営を目指す
- ベトナムは東南アで3番目に人気の旅行先
- 外国人訪問者数は最高記録更新の見通し
英インターコンチネンタルホテルズグループ(InterContinental Hotels Group=IHG)は、2025年中にベトナムで2〜3軒のホテルを新たに開業し、約1000人の雇用を創出する計画だ。将来的に新たに約20軒を加え、合計42軒のホテル運営を目指す。
IHGの東南アジア・韓国地域担当ディレクターであるビベック・バーラ氏によると、ベトナムは2024年末時点で、東南アジアで3番目に人気の旅行先となっている。2025年上半期の外国人訪問者数は前年同期比+21%増の1070万人で、年末までには2300万人を突破し、コロナ禍以前の最高記録である1800万人を上回る見通しだ。
この急速な回復は、国際線の拡充、ビザ政策の緩和、インフラ投資、地方の観光商品開発など、ベトナム政府の取り組みが背景にある。IHGでは、2025年1~5月期に中国からベトナムを訪問した観光客が前年同期比+47%増加したという。
IHGは現在、ベトナム国内11都市で8ブランド、20軒のホテルを展開している。今年下半期には、ホーチミン市中心部に高級ブランドのホテル1軒と、南中部地方カインホア省に新ブランド「Scenia Bay」を1軒開業する予定だ。
また、西北部地方ラオカイ省や北中部地方タインホア省などの新エリアにも進出し、「キンプトン(Kimpton)」や「ガーナー(Garner)」、「ステイブリッジ・スイーツ(Staybridge Suites)」、「ホリデイ・イン・エクスプレス(Holiday Inn Express)」などのブランド導入を計画している。
同社は今後、ビジネスとレジャーを組み合わせた多目的旅行者、MICE(会議・展示会)市場、ラグジュアリーリゾート、体験型ツアーなど、多様なセグメントへのアプローチを強化していく方針だ。