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- 年間処理能力3000tのリサイクル施設
- レアメタル回収率は95%に達する可能性
- 持続可能な循環型経済モデル構築に寄与
ホーチミン市発展研究所(HIDS)は、環境リスクを軽減しつつ、グリーン産業のバリューチェーン構築を図るために、年間処理能力3000tの電動車両用バッテリーリサイクル施設の設立を提案した。
市はプロジェクトの投資主に対し、優遇融資や環境保護基金を活用した支援を行う方針。HIDSはまた、同市科学技術局に対し、関係機関と連携して厳格な技術基準に基づくリサイクル計画を策定するよう要請した。
電動車両用バッテリーには、リチウム、コバルト、マンガンなどの高価な金属が多く含まれており、レアメタル回収率は90~95%に達する可能性がある。リサイクルにより、環境保護だけでなく、資源の節約やバッテリーの新規製造コストの削減にもつながり、持続可能な循環型経済モデルの構築に寄与する。
また、使用済みバッテリーは、太陽光発電所の大型蓄電池や農村部の電力供給源として再利用できるなど、高い実用性が期待されている。
プロジェクト提案の背景には、市が大気汚染対策の一環として、市内で稼働する約40万台の配達・ライドシェア用バイクをガソリン車から電動バイクに転換する方針を示したことがある。