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- F2C型ECエコシステムの構築で協力
- ベトテル郵便やVPバンクも参入
- ECと銀行が連携して企業融資サポートも
商工省傘下貿易促進局(Vietrade)は23日、ハイ1ベトナム(Hi1 Vietnam)との間で、工場直販型(Factory to Consumer=F2C)電子商取引(eコマース=EC)モデルの発展に向けた協力覚書を締結した。
締結式には双方の代表者に加え、約70社の製造・輸出企業が参加した。
覚書に基づき、双方はF2C型ECエコシステムの構築で協力する。貿易促進局はデータの共有やイベントの開催、広報、研修、技術実証などを行い、デジタル商取引の促進に向けたエコシステムを整備する。
ハイ1ベトナムは、生産者と消費者を直接結ぶF2Cプラットフォーム「Hi1」を運営している。同プラットフォームは、中間手数料や広告料を取らない仕組みとなっており、商品の品質と透明性を担保するため、出展する企業・個人事業主は税コードなどの企業関連書類だけでなく、商品の法的書類(公開文書、原産地証明書=CO、品質証明書=CQなど)を提出しなければならない。
物流大手ベトテル郵便[VTP](Viettel Post)や民間銀行大手VPバンク[VPB](VP Bank)も加わり、金融・輸送を統合したデジタル商取引エコシステムの構築を目指す。
物流面では、VTPが少なくとも3年間にわたりHi1の独占配送事業者として参入し、シームレスな配送を担う。金融面では、VPBがプラットフォーム上で各種金融商品とサービスを提供する。
注目すべき点は、企業向け信用商品の統合で、無担保運転資金融資、企業向けクレジットカード、当座貸越、個別ローンなどを含む。ベトナムのECプラットフォームが銀行と直接連携して企業融資をサポートするのはこれが初めてとなる。