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故チン・コン・ソンのラブレター300通、最も愛した人から家族へ返還

2022/08/20 10:08 JST配信
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 2001年に亡くなった、ベトナムの国民的音楽家チン・コン・ソン氏の妹チン・ビン・チン氏は、ソン氏が若き日に想いを寄せた女性ゴ・ブー・ザオ・アインさんから、アインさんが保管している、ソン氏から送られたラブレター300通あまりを全て家族のもとに返還する意向が伝えられたことを明らかにした。

 ソン氏が最も深く愛した女性とされるアインさんとチン氏は今も親交があり、アインさんから、次回ベトナムに帰国した際に、チン・コン・ソン博物館に収蔵するために、ラブレターの全てを返還することを伝えられたという。

 返還についてアインさんは、「300通あまりの手紙は、私が人生のハードルを乗り越える力となった心の財産ですが、ベトナムで最も有名な音楽家、ベトナムの文化的シンボルのひとりである人の想い、思想、気持ち、愛を記したものであり、自分だけのものにしたいとは思いません。多くの人が、手紙をその目で見てインスピレーションを感じ、特に若い人たちに、美しく生きること、美しく愛すことを感じて欲しいと思います」と語っている。

 アインさんは1948年生まれ。ソン氏の代表作で、日本でも加藤登紀子や天童よしみがカバーしている「ジエムスア(Diem Xua)」の主人公ゴ・ブー・ビック・ジエムさんの妹。なお「チン・コン・ソン博物館」は現在、オープンに向けて家族が展示品の収集を行っているところだ。

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