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食品大手のマルハニチロ株式会社(東京都江東区)は8日、Sai Gon Food Joint Stock Company(ホーチミン市、以下サイゴンフード)の株式を取得し、子会社化すると発表した。
サイゴンフードは、2003年にホーチミン市で創業し、主に日本向け水産加工品の製造、販売を中心に発展してきた。また、成長著しいベトナム国内市場に着目し、購入後簡単に食べることができる冷凍食品やレトルト食品を「SG FOOD」ブランドとして展開するとともに、ベトナムの朝食としてポピュラーなお粥や、食卓を囲んで楽しむ鍋セットなどにおいてトップブランドの地位を築いており、近年ではベビーフードの販売も開始し、ベトナムの食シーンを豊かにする企業の一つとして注目されている。
マルハニチロは、2017年に日本向け水産加工品の製造委託先としてサイゴンフードとの取引を開始し、技術援助による製造技術向上や事業発展の一助を担いながら、関係を強化してきた。
新型コロナの感染拡大により、食のサプライチェーンが変化する中、簡便、安心で保存に優れた商品の開発力及び消費者市場への販売力を有するサイゴンフードは、マルハニチロが長期経営ビジョンとして掲げる「グローバル領域でマルハニチロブランドの水産品、加工食品を生産・販売する総合食品企業」としての地位を確保するためのパートナーとして最適と考え、新たな水産加工拠点確保、及び、加工食品の開発、製造、販売プラットフォームを獲得すべく、サイゴンフードの株式を取得し、子会社とすることを決めた。