中南部地方・カインホア省人民評議会はこのほど、臨時議会を召集し、ニャチャン市沖約700kmにある南沙諸島(ベトナム名 Truong Sa、英語名 Spratly)に本土のカムラン地区の一部を編入し、行政範囲を拡大する決定を行なった。これにより、南沙諸島郡は同一の行政単位でありながら諸島部と大陸部で700kmも離れることになる。
南沙諸島は、数百の島からなる諸島で、1970年代に海底油田の存在が確認されて以降、ベトナム、中国、台湾、マレーシア、フィリピン、ブルネイの6カ国が次々に領有権を宣言している。太平洋戦争終結までは日本が実効支配していた。