軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2018年版の世界軍事力ランキング「2018 Military Strength Ranking」によると、ベトナムは136か国・地域中20位で、2017年版の133か国・地域中16位から4ランク後退した。
このランキングは、人口、陸海空軍の戦闘システム、ロジスティクス、天然資源、財政、地理的条件など55の要素を総合的に評価し、各国・地域の軍事力をランク付けしたもの。
ベトナムは、人口約9616万人(同ランキングで世界15位)のうち動員可能人員が約5065万人(同12位)存在する。また、戦車1545台(同16位)、装甲車3150台(同23位)、自走多連装ロケット砲(多連装ロケットシステム)1100台(同7位)のほか、戦闘機や戦艦などを多数装備している。財政の面では、国防費33億6500万USD(約3700億円、同52位)、海外債務919億7000万USD(約10兆円、同49位)などとなっている。
ベトナムは、2014年が106か国・地域中23位、2015年が126か国・地域中21位、2016年が126か国・地域中17位、2017年が133か国・地域中16位と上昇を続けたが、2018年は順位を落とした。
1位は今回も米国で、◇2位:ロシア、◇3位:中国、◇4位:インド、◇5位:フランスとトップ5は前年と変わらなかった。以下、◇6位:英国、◇7位:韓国、◇8位:日本、◇9位:トルコ、◇10位:ドイツの順。日本は前年から1ランク下げて8位につけている。
東南アジア諸国を見ると、ベトナムは15位のインドネシア(前年14位)に次いで2番目。その他の国の順位は、◇タイ:27位(同20位)、◇ミャンマー:35位(同31位)、◇マレーシア:44位(同33位)、◇フィリピン:52位(同50位)、◇シンガポール:67位(同65位)、◇カンボジア:102位(同89位)、◇ラオス:117位(同124位)となっている。