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ロイター通信によると、米海軍が20日と21日に南シナ海で「航行の自由作戦」を行った。米海軍が2日連続で南シナ海に軍艦を派遣するのはこれが初めて。
20日には、米海軍の独立型沿岸戦闘艦「ガブリエル・ギフォーズ(USS Gabrielle Giffords、LCS-10)」がチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)のミスチーフ礁(ベトナム語:バインカン礁)から12海里(約22km)内を航行した。
翌21日には、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「ウェイン・E・マイヤー(USS Wayne E. Meyer、DDG-108)」がホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)付近を航行した。
中国はこれらの海域を埋め立てて人工島を建造し軍事拠点化、実効支配している。ベトナムと中国の間では、チュオンサ諸島およびホアンサ諸島を含む南シナ海の領有権をめぐって対立が続いており、中国によるベトナム漁船の攻撃なども相次いでいる。
ドナルド・トランプ米大統領の就任以来、米海軍は南シナ海での「航行の自由作戦」を強化している。ベトナム側は、チュオンサ諸島とホアンサ諸島の領有権はベトナムにあると主張した上で、海上における航行の自由の権利を尊重し、南シナ海地域の安全保障と平和に貢献する活動を歓迎するとして、米国の航行の自由作戦に賛意を示している。