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米海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「ラルフ・ジョンソン(USS Ralph Johnson、DDG-114)」が14日、チュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)の付近を航行し、「航行の自由作戦」を行った。
これに先立つ13日、マイク・ポンペオ米国務長官は、中国が南シナ海ほぼ全域の領有権を主張していることについて「完全に不法」とする声明を発表した。今回の「航行の自由作戦」はこの声明の直後の実行となり、中国に対する圧力の強化を示すことが狙いとみられる。
中国は、地図上に「九段線(U字線または牛舌線とも)」と呼ばれる破線を引き、南シナ海ほぼ全域の領有権を主張するとともに、軍事拠点化、実効支配している。ベトナムと中国の間では、チュオンサ諸島およびホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)を含む南シナ海の領有権をめぐって対立が続いており、中国によるベトナム漁船の攻撃なども相次いでいる。
ベトナム側は、チュオンサ諸島とホアンサ諸島の領有権はベトナムにあると主張した上で、海上における航行の自由の権利を尊重し、南シナ海地域の安全保障と平和に貢献する活動を歓迎するとして、米国の航行の自由作戦に賛意を示している。