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海上保安庁は、東南アジア周辺海域における海賊対策のため、1月27日から約1か月間にわたり巡視船「せっつ」を東南アジア周辺海域に派遣し、公海上でのしょう戒を実施する。
また、2023年は日越外交関係樹立50周年に当たるため、ベトナムに親善寄港するとともに、ベトナム海上警察などとの合同訓練を実施し、連携・協力関係の強化を図る。
こうした取り組みを通じて、インド太平洋海域の法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の維持・強化に貢献する。
派遣巡視船は、第五管区海上保安本部 神戸海上保安部所属の巡視船「せっつ」(総トン数3100t、ヘリコプター1機搭載型)。
1月27日に神戸港を出港し、2月中旬に南中部沿岸地方ダナン市に寄港してベトナム海上警察などとの合同訓練を実施し、協力関係促進及び捜索救助対応能力の向上を図る。2月下旬に日本関係船舶などとの官民連携海賊対処訓練を行い、2月28日に神戸港に入港する。
海上保安庁は、海賊対策として2000年から東南アジア周辺海域に巡視船を派遣し、監視警戒を実施するとともに、各国海上保安機関との合同訓練を通じた連携・協力関係の強化を図っている。東南アジア周辺海域では、2022年に58件の海賊等事案が発生しており、同事案への対処の取り組みを沿岸国とともに継続していく必要がある。