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- 9日から11日まで北朝鮮を公式訪問
- 両党・両国関係を新たな高みへ引き上げ
- 相互理解と協力をさらに深めることで一致
トー・ラム書記長は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記 兼 国務委員長の招きにより、9日から11日までの日程で北朝鮮を公式訪問している。9日午前には、歓迎式典が盛大に執り行われ、21発の祝砲が響き渡った。
今回の公式訪問は、朝鮮労働党創建80周年記念式典と、両国の外交関係樹立75周年(1950~2025年)に合わせたもの。
歓迎式典後、ラム書記長と金総書記は会談に臨んだ。金総書記は、ラム書記長の今回の訪朝について、特別に重要な意義を持つとした上で、相互理解を深め、政治的信頼を強化し、両党・両国関係を新たな高みへ引き上げるものだと強調した。
ラム書記長は、朝鮮労働党の指導の下で達成された80年間の党建設と発展の成果を祝福するとともに、両党・両国民の間に築かれてきた友情と相互支援の伝統を強調した。
両首脳は、それぞれの国の情勢、両国関係、共通の関心事項である国際・地域情勢について幅広く意見を交わした。双方は、実質的かつ効果的な協力を推進し、党、国家、国会、地方自治体などあらゆるレベルの訪問・人的交流を強化するなど、管理運営や発展に関する経験を共有することで相互理解と協力をさらに深めることで一致した。
ラム書記長は、ベトナムは経済管理や対外経済、経済改革、社会経済開発に関する経験を共有する用意があると述べ、経済、観光、教育、医療、スポーツ、メディアなどの分野での協力を拡大したい意向を表明した。
金総書記は、朝鮮はベトナムと党建設および国家発展の分野で緊密に協力することを望んでいると強調し、双方の発展目標に即した多様な分野での協力促進に前向きな姿勢を示した。
両首脳は、国連や東南アジア諸国連合(ASEAN)など多国間の枠組みでの協調を深めることで一致した。
ラム書記長は、朝鮮半島における平和で安定した協力と発展の環境を維持することの重要性を主張し、関係各国が対話を促進し、相違点を平和的手段で解決することを支持すると強調した。
なお、直近では2007年にノン・ドゥック・マイン書記長(当時)が北朝鮮を公式訪問しており、今回のラム書記長の公式訪問はベトナムの最高指導者として18年ぶりとなる。一方、金総書記は2019年に第2回米朝首脳会談に出席するためベトナムを訪問し、ハノイ市でドナルド・トランプ米大統領と会談した。