3日朝、南中部カインホア省ニャチャン市の小学5年生Lちゃんが身代金目的で誘拐される事件が発生した。地元警察は同日午後1時半ごろ、身代金を受け取りに現れた犯人のグエン・フオン・ビン(18歳・男)を逮捕するとともに、人質を無事救出した。
供述によると、ビン容疑者は3日前から犯行を計画しており、マスク、手袋、粘着テープ、携帯電話などを用意すると、事件当日の朝ニャチャン市内のタンラップ第一小学校の校門前でターゲットを物色していたという。ビン容疑者はLちゃんが一人で校庭から校門に出てきたところに声をかけ、Lちゃんの父親が別の場所で待っているとうそをついて連れ出した。Lちゃんから父親の電話番号を聞きだすと、身代金5000万ドン(約33万円)を要求する電話をかけ、「自分には5人の仲間がいる。警察に通報すればLちゃんを殺す」と脅迫した。
その後、複数回の電話交渉で身代金を2500万ドン(約16万円)まで引き下げたビン容疑者は、受け渡し場所に指定したバス停に帽子とマスクで変装して現れたが、張り込んでいた警察官らに取り押さえられた。救出時、Lちゃんはビン容疑者の携帯電話のゲームで遊んでいたという。