ロンアン省カンズオック郡で、テレビゲームのし過ぎを母親にしかられ、家から追い出すと言われた13歳の中学生が、農薬を飲んで自殺を図るという出来事があった。家族が発見したときには口から泡をふいて、全身青ざめた状態だった。
直ちに地元の病院に救急搬送されたが回復がみられなかったため、ホーチミン市第一小児病院へ転送され解毒剤や活性炭の投与、胃の洗浄などの処置を受け、48時間後には危険な状態を脱した。中学生は家を追い出されると不安のあまり農薬を飲んだと話している。一方母親によると、子どもは気が小さいため、まさか自殺するとは思わなかったという。
同病院によると、この1カ月間にテレビゲームのし過ぎを親にしかられ自殺を図った子ども2人を受け入れたという。いずれも大事には至らなかった。同病院の医師は「成長期の子どもを叱る場合は威圧したり罰を与えたりするのではなく、子どもの話をよく聞き、してはいけない理由を説明することでまちがいに気付かせることが大切」と話している。