南中部カインホア省警察はこのほど、同省ニャチャン市とホーチミン市で大規模外国投資案件の手続きを担当している高級官僚を装い、数十億ドン(約数千万円)をだまし取ったとしてゴー・バン・ミン(52歳・男)を逮捕した。
ミン容疑者の詐欺行為の最大の被害者はバンさんとハーさんの夫婦。ミン容疑者の妻はハーさんの実の妹で、同容疑者はバンさん夫婦がニャチャンに大量の不動産を保有していることを知っていた。バンさん夫婦はミン容疑者に総額35億ドン(約1800万円)を貸し付け、親せき関係を信じて借用書を作成しなかった。しかしミン容疑者が返済期限を過ぎても金を返さないため借用書を作成することにしたが、同容疑者はこれに署名する前に密かに妻と離婚し、すべての財産を妻名義にしていた。この元妻は実の姉夫婦への借金返済を拒んでいるという。
ミン容疑者は、計画投資省の肩書を添えたプレゼントを贈ったり、偽の案件申請書をちらつかせたりして多くの人をだましていた。