ホーチミン市警察は19日、市内で外貨の両替依頼を装った現金強奪事件が発生したと明らかにした。
この事件の発端は、18日午後3時ごろに同市1区の金(きん)販売店Sにかかってきた電話で、フンと名乗る男から7万米ドル(約700万円)をベトナムドンに両替したいので自宅に来て欲しいとの依頼があった。販売店の店主Pさんはこれに同意し、同日午後6時ごろ店員のトアンさんに現金約12億ドン(約660万円)を持たせてフンの指定した同市3区のレーバンシー通りの住宅に向かわせた。トアンさんは家に入ると、2人の男に電気銃で襲われて気を失い、気が付いたときには手足を縛り上げられ、現金もなくなっていたという。
警察によると、フンと名乗った男は犯行に使用した住宅を大学の受験勉強のためと言って1カ月200米ドル(約2万円)で借りたところで、18日朝に大家からかぎを受け取ったばかりだった。