ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ベトナム人TikToker、アンコールワットで撮影の動画にタイ国旗を合成で大炎上

2023/11/16 14:19 JST配信
(C)thanhnien
(C)thanhnien 写真の拡大.

 70万人近くのフォロワーを持つベトナム人ティックトッカー(TikToker)のフア・クオック・アインさん(男性)が最近投稿した動画が、国際問題にまで発展しそうな勢いで炎上している。問題の動画は、カンボジアの象徴であるアンコールワットで撮影されたものだが、背景に隣国タイの国旗と国王の画像を合成して「Hello Thailand」というコメント付きで投稿。これにより、多方面からのひんしゅくを買っている。

 侮辱されたカンボジアだけでなく、ベトナムからも多くの批判的なコメントが寄せられた。動画には、派手なピンク色の民族衣装(カンボジアのものではない)を身にまとった女性がアンコールワットで参拝する姿が映し出されていた。

 BGMにもタイ風の音楽が使われており、視聴者から、「アンコールワットはカンボジアの寺院なので、カンボジアの音楽を使うのがふさわしいのでは?」とのコメントもあったが、アインさんは、「カンボジアは好きじゃない」と回答。

 この態度に激怒した多数のカンボジア人ユーザーからは、我々の国を侮辱する言動だとして非難の声が殺到。「この動画を投稿して何がしたいの?我々の国を尊重すべき。アンコールワットはカンボジアのもの。この動画は全く笑えない」、「珍妙な衣装。タイの音楽と画像を使っているのに、わざわざアンコールワットで撮影している。一体何を考えているのか?」、「こんな切り貼りの動画を投稿したら、知らない人が観たら、アンコールワットをタイのものと勘違いするだろ」などのコメントが寄せられた。

 ベトナム人ユーザーからも、隣国同士のデリケートな問題に土足で踏み込んで相手国の文化と歴史を侮辱する動画に対し、厳しい意見が挙がっている。再生数を稼ぐ目的で、意図的に炎上狙いの動画を投稿したとみられており、多くの視聴者が当局の介入による厳しい処分を望んだ。

 予想を上回る大炎上となったことで、アインさんは14日に謝罪動画を投稿し、「カンボジア国民の皆さんに心から謝罪します。自らの配慮に欠ける行為のせいで、このような騒動になるとは思いもよりませんでした。私の間違いでした。もう二度と同じ過ちを繰り返しません。チャンネルは無くなり、動画も削除されました。この動画を観た皆さんには、これ以上の拡散を防ぐため、動画のシェアを止めていただくようお願いします」と述べた。

 しかし、この謝罪動画を受けても視聴者らの怒りは収まっておらず、アインさんがこれまでに何度も悪意のある動画を投稿しては炎上を繰り返したとして、反省の色が感じられず、誠実さに欠けていると批判している。

 なお、アンコール地域遺跡整備機構(アプサラ)も今回の騒動を受けて声明を発表しており、「我が国の豊かな文化遺産のイメージを破壊する行為」と批判した。

[Thanh Nien 07:35 15/11/2023 U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ダナン:地下工事中の新都市区に巨大な陥没穴、車2台落下 (6:34)

 南中部地方ダナン市アンハイ街区で建設中の新都市区案件「キャピタル・スクエア3(Capital Square 3)」に隣接するグエンコンチュー(Nguyen Cong Tru)通りで3日午後2時10分ごろ、大規模な陥没事故が発生した。 ...

コクヨ、地場ティエンロン文房具Gを子会社化へ (6:15)

 文房具やオフィス家具の製造・仕入れ・販売を手掛けるコクヨ株式会社(大阪府大阪市)は、地場大手文房具・事務用品メーカーのティエンロン文房具グループ[TLG](Thien Long Group)の

ハノイ:大気汚染対策を強化、ドローン導入など 休校も検討 (6:02)

 ハノイ市人民委員会は、大気汚染の深刻化を受け、市内の農業残渣の野焼きやごみ焼却などの取り締まりを強化することを目的として、ドローンによる監視措置と、粉じんを抑制するための噴霧装置を導入する方針を...

貧しい人々の「最期の眠り」を見届けて20年、無償で葬儀を行う男性 (11/30)

 ホーチミン市ニャーベー村には、貧しい人々や身寄りのない人々の最期を見送ることに人生のすべてを捧げてきた男性がいる。  地元の人々は、ニャーベー村74集落の長であるレ・バン・サンさんを、親しみを込...

11月のベトジョー記事10選:自然災害被害報告など (5:52)

 ベトナムでは自然災害が頻発しており、1~11月期の自然災害による死者・行方不明者は409人に上り、経済的な被害額は85兆VND(約5000億円)と推定されています。  また、11月には、観光不動産開発を手掛けるサ...

11月のベトジョー記事アクセス数ランキング (5:03)

 VIETJOベトナムニュースが11月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:有名女優を逮捕、社長務めた不動産会社で資産横領の疑い

第1回日越外務・防衛次官級協議、安全保障分野の協力具体化 (4:22)

 東京で4日、第1回日本・ベトナム外務・防衛次官級協議(次官級2+2)が開催された。この協議は、4月に行われた石破茂元内閣総理大臣とルオン・クオン国家主席による日越首脳会談において、両国間の戦略的意思疎通...

三菱自動車、ベトナムでミッドサイズSUV「デスティネーター」発売 (4:02)

 三菱自動車工業株式会社(東京都港区)は1日、ベトナムにおいて、新型ミッドサイズスポーツ用多目的車(SUV)「デスティネーター」の販売を開始した。  今後は、他のASEAN地域や南アジア、中南米、中東、アフリ...

ワイエムジー、フンイエン技術師範大学とエンジニア育成協定を締結 (3:06)

 オートローダーやロボットシステムなどの自動化装置の設計・製作・販売を手掛ける株式会社ワイエムジー(愛知県豊橋市)は11月19日、北部紅河デルタ地方フンイエン省のフンイエン技術師範大学との間で、ロボティ...

日豊建設、ベトナム現地法人をホーチミンに設立 (2:43)

 アスファルト舗装工事や各種舗装工事などを手掛ける日豊建設株式会社(大阪府豊中市)は、ベトナム現地法人「日豊ベトナム(Nippou Vietnam)」をホーチミン市に設立した。  同社は、現地での事業拡大を目指し...

ホーチミン:メトロ1号線、25年1~6月期は8.4億円の赤字 (4日)

 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社(HURC1)は、2025年1~6月期の監査済み財務諸表を公表した。報告によると、同期の税引後利益は▲1420億VND(...

ホーチミン:1日型デイサービスモデルの発展を奨励 (4日)

 ホーチミン市保健局はこのほど、日帰り利用の1日型デイサービスモデルの発展を奨励すると発表した。サービスの多様化を図って高齢者の心身の支援ニーズに応えるとともに、家族の負担を軽減することを目的として...

韓国系コンビニ「GS25」、400店舗達成 韓国製品に特化した戦略 (4日)

 コンビニエンスストア「GS25」を運営する韓国のGSリテール(GS Retail)はこのほど、ベトナムで展開する店舗数が400店舗に達したと発表した。  GSリテールは、2018年にホーチミン市に1号店を出店し、ベトナム...

中国人観光客、ベトナムでQRコード決済が利用可能に (4日)

 中国人観光客は2日から、ベトナム国内で越境QRコード決済「ベトQRグローバル(VietQRGlobal)」を通じて、日常的に利用しているモバイル決済アプリでQRコード決済ができるようになった。  小売店、飲食店、商...

動画配信「Clip TV」がサービス終了へ、約20年の事業に幕 (4日)

 動画配信サービス「Clip TV」が、12月31日をもってサービスを終了する。  これは、公式ウェブサイトとアプリで発表されたもので、スマートフォンやスマートテレビ向けのオーバー・ザ・トップ(OTT)サービス...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved