ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

マンションで犬19匹飼育、騒音トラブルで韓国人夫とベトナム人妻が立ち退き処分に

2024/04/05 14:13 JST配信
(C)Dan Tri
(C)Dan Tri 写真の拡大.
  • ペット騒音で韓国人夫と越人妻が立ち退き
  • マンションで犬19匹飼育、規定は2匹まで
  • 管理委の再三要請を無視、住民とも口論

ホーチミン市7区にあるマンション「River Panorama」の管理委員会は4日朝、マンションの一室で19匹の犬を飼っていた住人が「立ち退き処分」となったことについてコメントを発表した。他の住民からは、「朝から晩まで犬が吠えていて、うるさくて仕方がない」と苦情が寄せられていた。

 管理委員会によると、マンションでは2匹までペットを飼うことが許されており、ペットを飼う場合は、管理委員会への申告と登録が義務付けられている。問題の住民N・Pさん(女性・35歳)が入居した際、ペット飼育に関する申請はされておらず、入居直後から、同じ棟の他の住民たちからは、犬の鳴き声がうるさいとの苦情が出ていた。

 4月3日には、N・Pさんと韓国人夫の荷物、そして19匹の犬が入った大量のケージがマンションのエントランス付近のスペースに置かれている画像がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿された。前日夜には、夫婦とマンション住民の間で口論が発生しており、結局、部屋のオーナーからの要請で、夫婦がマンションから退去することになった。

 管理委員会は以前より、マンション住民から苦情が出ていることを伝え、規定に従って犬を他の場所に移すよう求めてきたが、夫婦は一向に応じようとしなかった。今年1月5日には、管理委員会がPさんと最初の話し合いの場を設けて、マンション規定を説明。このとき、騒音トラブルの解決に関する誓約書にも署名したが、その後も改善されなかったため、管理委員会は2回目、3回目の催促状を送っていた。

 4回目の催促状を送った際、管理委員会はPさんを直接訪ねた。Pさんに部屋を貸しているオーナーは、規定を尊重し、解決に向けて当局の介入を提案。Pさんは以降、ペットを他の場所に移し、2月19日までに賃貸契約を解消するとの誓約書を書き続けた。しかし、期日になっても居座り続け、ペットを移す気配もなかったため、管理委員会は再び話し合いの席を設けなければならなかった。

 Pさんは期限を3月30日まで延長するよう求め、「午後10時以降はペット騒音の対策を取り、違反した場合は管理委員会が事前通知なく水を止める」との誓約書に署名。結局、これでも改善されなかったため、管理委員会は断水を敢行した。

 管理委員会は、「我々は辛抱強くPさんに対応してきたが、ペット騒音トラブルで他の多くの住民の生活に支障をきたしていた。犬たちは昼夜関係なく吠え続けていたので、同じ階の住民は憔悴しきっていた」とコメントした。

 管理委員会は、今回の立ち退きは部屋のオーナーの要請に従ったものであり、管理委員会に立ち退きを決める権利はないと強調。管理委員会は、この3か月、犬を他の場所に移すよう要請しただけと説明している。

 また管理委員会は、「立ち退きを強制するのではなく、住民に寄り添う精神で問題解決に努めてきた。仲介業者を紹介して、新居探しと引っ越しでも協力することを約束したが、Pさんがこれを拒否したため、事態はさらに複雑になった。荷物と犬を外に出してからは、盗難防止のため、警備員を配置した。立ち退きはマンション住民の願いだったが、これ以上問題を追及したり、個人を攻撃したりはしたくない。全て処理されたことであり、万事うまく収まることを期待している」と述べた。

[Dan Tri 14:28 04/04/2024 U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
聖母マリア教会がXmasライトアップ、LED装飾は昨年の2倍 (10:40)

 ホーチミン市サイゴン街区(旧1区)中心部に位置するドゥックバー(聖母マリア)教会は、今年もクリスマスシーズンに合わせて装飾され、クリスマスの雰囲気を楽しむ大勢の家族連れや若者で賑わっている。  同教...

第21回ホイアン日本祭り2025、12月26日から開催 (9:53)

 南中部地方ダナン市(旧クアンナム省)のホイアン文化遺産保存管理センターは4日、ホイアン旧市街で12月26日(金)から28日(日)にかけて、第21回ホイアン日本祭り2025が開催されると発表した。  同イベントはダ...

コンダオ国立公園、IUCNグリーンリストに認定 (8:19)

 ホーチミン市コンダオ特区のコンダオ国立公園(Vuon Quoc gia Con Dao)はこのほど、国際自然保護連合(IUCN)が認定・授与する「グリーンリスト(Green List)」の認定証を受領した。  「グリーンリスト」は、コ...

貧しい人々の「最期の眠り」を見届けて20年、無償で葬儀を行う男性 (11/30)

 ホーチミン市ニャーベー村には、貧しい人々や身寄りのない人々の最期を見送ることに人生のすべてを捧げてきた男性がいる。  地元の人々は、ニャーベー村74集落の長であるレ・バン・サンさんを、親しみを込...

ラムドン省:洪水で1750世帯が孤立、自治体が緊急対応を指示 (5日)

 南中部地方ラムドン省で豪雨に伴う洪水被害が発生している。旧ビントゥアン省のエリアを中心に大規模な洪水が発生し、約1750世帯が孤立する事態となり、同省人民委員会が4日に緊急対応を指示した。  省全体...

国会、緊急事態法を可決 宣言・解除の権限は国会常務委員会に (5日)

 国会は3日、緊急事態法を賛成多数で可決した。同法は6章36条から成り、2026年7月1日に施行される。  同法が規定する緊急事態とは、国民の生命や健康、国・機関・団体・個人の財産を著しく脅かす災害、また...

ハノイ:国会議事堂内で国会博物館が開館、国会関連の資料展示 (5日)

 ハノイ市バーディン街区ドックラップ通り1番地(1 Doc Lap, phuong Ba Dinh, TP. Ha Noi)の国会議事堂内で2日、ベトナム国会博物館の開館式が開催された。合わせて、国会開設80周年(1946~2026年)を記念する書籍...

FPTと韓国企業が合弁会社を設立、建設人材雇用のデジタル化で (5日)

 建設関連の外国人材と企業とのマッチングプラットフォーム「カダ(GADA)」を運営する韓国のワークスメイト(Worksmate)は2日、ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)グ

FPTとベトナム航空、独身社員向け「お見合い」イベント開催 (5日)

 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)グループは、ベトナム航空[HVN](Vietnam A

カンゾー~ブンタウ間の海上橋案件、ビンGがプレFSの審査申請 (5日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は、ホーチミン市旧カンゾー郡と旧バリア・ブンタウ省ブンタウ市を結ぶ海上橋の建設計画のプレ事業化調査(プレFS)の

性的倒錯者を職場で殺害、省市場管理チーム元幹部を逮捕 (5日)

 東北部地方ランソン省警察は3日、ドアン・バン・サン容疑者(男・57歳)を殺人容疑で逮捕したと発表した。事件はその残虐性から、国内だけでなく海外にも大きな衝撃が広がっている。  サン容疑者は、被害者で...

ダナン:地下工事中の新都市区に巨大な陥没穴、車2台落下 (5日)

 南中部地方ダナン市アンハイ街区で建設中の新都市区案件「キャピタル・スクエア3(Capital Square 3)」に隣接するグエンコンチュー(Nguyen Cong Tru)通りで3日午後2時10分ごろ、大規模な陥没事故が発生した。 ...

コクヨ、地場ティエンロン文房具Gを子会社化へ (5日)

 文房具やオフィス家具の製造・仕入れ・販売を手掛けるコクヨ株式会社(大阪府大阪市)は、地場大手文房具・事務用品メーカーのティエンロン文房具グループ[TLG](Thien Long Group)の

ハノイ:大気汚染対策を強化、ドローン導入など 休校も検討 (5日)

 ハノイ市人民委員会は、大気汚染の深刻化を受け、市内の農業残渣の野焼きやごみ焼却などの取り締まりを強化することを目的として、ドローンによる監視措置と、粉じんを抑制するための噴霧装置を導入する方針を...

11月のベトジョー記事10選:自然災害被害報告など (5日)

 ベトナムでは自然災害が頻発しており、1~11月期の自然災害による死者・行方不明者は409人に上り、経済的な被害額は85兆VND(約5000億円)と推定されています。  また、11月には、観光不動産開発を手掛けるサ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved