ホーチミンにあるサイゴン動物園の内部汚職を告発したとして、2001年8月に動物園の経理部長が暴力団に金を渡し、汚職を暴露した職員の殺害を依頼した動物園汚職殺人事件で、ホーチミン最高裁判所は一審で死刑判決を受け上告していた、元経理部長のラム・ビク・トゥイ被告に終身刑を言い渡した。
裁判所は、被告は暴行を加える目的で暴力団を雇っており、殺意はなく、被害者が死に至ったのは直接手を加えた暴力団員のド・コン・トアン被告(一審で死刑判決)が行き過ぎたためだとするトゥイ被告の訴えを認め一審の死刑判決を減刑し終身刑とした。
このほか、実行犯の暴力団員を含む被告8人も上告したが却下され、一審判決通りトアン被告は死刑が確定した。