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ホーチミン市は人工妊娠中絶の比率が最も高い地方の一つで、特に未成年者の中絶率が高い。7月11日の世界人口デーを記念して8日に開催された式典で、ホーチミン市人口・家族計画化支局が発表した。
同市の昨年の出生100に対する中絶数の比率は52.36%。中絶数のうち未成年者が占める比率は3.91%で、前年の倍近くに上昇した。専門家らは、未成年層や青年層にセックスや妊娠に関する十分な知識が不足していることを示すものだと指摘している。
合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に出産する子供の数)は1.48と全国最低で、全国平均の2.1を大きく下回る。一方、平均寿命は76.2歳で、全国平均の73歳を超えている。これらの事実は、急速に人口の高齢化が進むことを意味し、長期的には市の経済・社会に影響を及ぼすことが予想される。
市は未成年層や青年層、特に工業団地や輸出加工区で働く女性労働者らを対象として、婚前健康相談・健康診断や家族計画の普及など様々な活動を強化する方針だ。人口・家族計画化総局のズオン・クオック・チョン局長は、1組の夫婦が2人の子供を産んで人口の高齢化を防ぐよう奨励している。
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