労働傷病兵社会省の統計によると、強制社会保険の加入対象となる労働者は全国に1600万人存在するが、実際の加入者は約1100万人に留まる。ベトナム商工会議所(VCCI)の報告でも、現在事業を行っている企業約30万社のうち、ベトナム社会保険庁が管理できているのは加入登録をした約15万社にすぎない。
これらの数字は、政府とベトナム祖国戦線が15日に共催した社会保険料・医療保険料の徴収問題に関するセミナーで明らかにされた。社会保険法と医療保険法では、使用者は労働者と労働契約を結んだ日から30日以内に保険加入申請書を提出しなければならないが、守られていない場合が多い。
保険料の滞納額も年々増加傾向にある。1997年には3070億VND(約15億4000万円)だったが、2007年には1兆7340億VND(約87億1000万円)に、2014年8月末時点では11兆5620億VND(約581億円)と急増している。これは徴収すべき額の6.49%に相当する。
留意すべきは滞納企業の多さで、保険に加入している企業の18%を占める4万7215社に上る。また、滞納企業のうち約8000社は営業を停止している。
・ 全国の医療保険加入率71.4%、メコンデルタ各省は55%に留まる (2015/07/06)
・ 保険料滞納企業を刑事訴追へ、労働傷病兵社会省が提案 (2013/04/11)
・ 社会保険料率、2012年から2%引き上げで24%に (2011/12/02)
・ ホーチミン市:企業の保険料滞納額は8500億ドン (2011/05/18)

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