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文化スポーツ観光省によると、ベトナム人の1年間の読書数は平均0.8冊で1冊にも満たないという。これに対しマレーシアでは、10年前の時点で年間読書数2冊で、その数字は年々増加しつつある。また、ヨーロッパ諸国ではこれを更に上回っている。
ベトナム人が本を読まない理由として、◇本の価格が収入に対して高いこと、◇本の質が悪いこと、◇図書館の蔵書が少ないことなどが挙げられる。しかし最も大きな原因は、ベトナム人の大半が「知識を蓄積するために本を読む」という意識を持っていないことにあると見られている。
好奇心が強く、様々な物事を探求するために本を読むことが好きな年頃であるはずの学生ですら、ほとんど本を読まない。大学の図書館を覗いてみても、学生の姿で賑わうのは試験の時期だけ。高校の図書館や省・市立の図書館でも同様の状況だ。
更に、学生だけでなく、教員も活字を敬遠している。全国における博士号取得者は2万4300人に上り、東南アジアでトップに立っているベトナムだが、世界的に権威のある学術雑誌などへの論文投稿数は他国と比べて最も少ないという。
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