ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ダー川導水管敷設案件で違反、関係者9人を起訴へ

2015/12/01 05:40 JST配信
(C) vneconomy
(C) vneconomy

 ダー川からハノイ市までを結ぶ導水管の度重なる破裂事故と敷設プロジェクトにおける規定違反で、公安省経済犯罪捜査警察局(C46)は11月26日、検察院に調査結果を移管し、建設に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした容疑で関係者ら9人を起訴するよう求めた。

 ダー川導水管敷設プロジェクトに導水管を供給したビナコネックスガラス繊維強化プラスチック管社(Vinaconex Glass Fiber Reinforced Polyester Pipe)の元社長、チャン・カオ・バン容疑者及びダー川導水管敷設プロジェクト管理委員会の元委員長ホアン・テー・チュン容疑者は、それぞれ「低品質の製品の製造・供給」と「低品質の製品の受入・使用」において責任を負う。

 同プロジェクトの投資主はビナコネックス[VCG](Vinaconex)で、ビナコネックスガラス繊維強化プラスチック管社はVCGの系列企業。調査当局は、VCGの一部の取締役も建設に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした形跡があるとして、別の事件として立件し処分する予定だ。

 この導水管は直径1.6mで、2006年に着工、2009年に完成した。敷設されてから2015年11月までに発生した破裂事故は16回にも上り、毎回ハノイ市の約7万世帯が断水などの影響を受けている。度重なる破裂事故の原因は、導水管に使用しているガラス繊維強化プラスチック管が丈夫でないことと見られている。

 VCG子会社のビナコネックス・ビワスプコ水道社(Viwasupco)は10月7日、第2期ダー川導水管敷設プロジェクトを着工した。第2期の一環として、全長21kmの第2導水管を敷設する。第2導水管は2016年6月に完成する見通しで、これが完成すれば、既存の導水管と合わせてダー川からハノイ市までの配水量が大幅に増強される見込みだ。なお、第2期プロジェクト全体の完工は2019年末の予定。

[VNEconomy, 08:08 (GMT+7) 27/11/2015, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
交通事故被害者の救急搬送、個人救助者に最大3万円の支援金 (14:39)

 道路交通事故の被害軽減基金に関する政令第279号/2025/ND-CP(12月15日施行)では、交通事故被害者および救助者への支援制度が新たに導入された。  支給される支援金は、身体損傷率に基づいて規定されている...

ホーチミン~カントー~カマウ鉄道、建設省がCTグループの提案審査 (14:27)

 ファム・ミン・チン首相はこのほど、CTグループ(CT Group)が提案しているホーチミン市~カントー市(南部メコンデルタ地方)~カマウ省(同)間鉄道プロジェクトを審査するよう建設省に指導した。    CTグルー...

信頼性の高い輸送企業、ジェマディプトがロジスティクス部門1位 (14:01)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)は11日、2025年の信頼性の高いロジスティクス・輸送企業トップ10を発表した。ロジスティクス部門では、ジェマディプト港湾海

湖の上の「越僑集落」、カンボジアから帰国した人々の暮らし (14日)

 東南部地方ドンナイ省ディンクアン村のスオイコー地区に面するチアン湖では、カンボジアから帰国した越僑(在外ベトナム人)150世帯以上が、電気も上水道もない水上家屋で暮らし、網漁で日々の生計を立てている。...

ベトナムと中国、国境ゲートでの貨物双方向輸送の試行開始 (13:49)

 ベトナムと中国の両国当局は10日、国境ゲートを通じた貨物の双方向輸送方式の試行を開始した。期間は2026年12月9日までの1年間となっている。試行は、以下の3つの国境ゲートの専用道路および通関レーンで実施す...

年間外国人観光客2000万人を初達成、フーコック空港でセレモニー (13:36)

 ベトナム国家観光局によると、フーコック国際空港(南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック島)で12月中旬に、年間外国人観光客2000万人達成を祝した記念式典が催される。  2025年はベトナム観光業の65年...

韓国コーロン、ホーチミンにエアバッグ素材工場を設立へ (13:25)

 韓国化学素材大手のコーロンインダストリー(Kolon Industries)はこのほど、自動車安全システムを提供するスウェーデンのオートリブ(Autoliv)との間で、エアバッグ用素材供給に向けた契約を締結した。  両社...

ドンナイ省:国内初のLNG火力発電所が落成、投資総額14億USD (6:38)

 ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)と子会社のPVパワー[POW](PV Power)は14日、東南部地方ドンナイ省で第3ニョンチャック液化天然ガス(LNG)火力発電所および第4ニョンチャ

ハノイ:大気汚染深刻化で空気清浄機の需要増、日本製中古品も人気 (6:19)

 ハノイ市で大気汚染が深刻化している中、多くの家庭が健康を守るため空気清浄機を買い求める動きが強まっている。市内の家電量販店では需要が急増しており、特に子どもや呼吸器疾患の患者を抱える家庭からの需...

ハノイ:13.5万人収容の巨大スタジアム建設へ、世界2番目の規模 (5:33)

 ハノイ市トゥオンティン村人民委員会は現在、地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)が提案したオリンピックスポーツ都市区エリアBの詳細計画(縮尺500分の1)について

日本映画祭2025、ベトナム4都市で開催 日本映画10作品を上映 (5:15)

 国際交流基金ベトナム日本文化交流センターは、ハノイ市、北部紅河デルタ地方ハイフォン市、ホーチミン市、南中部地方ダナン市のベトナム4都市で、12月12日(金)から2026年1月25日(日)にかけて「日本映画祭(Japa...

ハノイ:交差点にAIカメラ1800台を設置、交通違反を自動検出 (4:14)

 ハノイ市交通管制センターは13日に運用が開始され、人工知能(AI)を搭載した監視カメラシステムによる交通違反の自動検出の本格導入がスタートした。  同市警察は交通管制センターについて、法令を遵守して...

日本の製造業の有望事業展開先、ベトナムは3位に後退 (4:12)

 国際協力銀行(JBIC、東京都千代田区)が発表した日本の製造業企業の海外事業展開の動向に関するアンケート調査結果によると、今後3年程度の中期的な有望事業展開先国・地域のランキングで、ベトナムは3位となっ...

FPTと三島光産、AI活用した次世代製造基盤構築の協業で合意 (3:00)

 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、日本法人のFPTジャパンホールディングス株式会社(東京都港区)の子会社であるFPTソフトウェアジャパン株式会社(東京都港区)を

日創グループ、ひまわり設計ベトナムを子会社化へ (2:35)

 金属加工や化成品、建設などの事業を手掛ける日創グループ株式会社(福岡県福岡市)は、ベトナムで建築建材などの作図・設計を行うひまわり設計ベトナム(HIMAWARI SEKKEI VIETNAM、ハノイ市)の全持分を取得し、子...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved