ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ハノイ:個人車両の乗り入れ制限計画案、20年から段階的に

2016/09/23 16:59 JST配信
(C) vneconomy, Quang Hoi
(C) vneconomy, Quang Hoi 写真の拡大.

 ハノイ市交通運輸局は、市内の交通渋滞の緩和に向けた個人車両制限計画案について、科学者及び交通専門家から意見を聴取している。

 同案によると、同計画は3期に分けて実施する。第1期では、2020年から土日及び祝日に旧市街へのバイクの乗り入れを制限する。2021年以降は、平日も旧市街への乗り入れを制限し、午前7時から19時までの時間帯に環状道路1号線内の区域への乗り入れを禁止する。

 第2期では、2023年からバイクの乗り入れ制限区域を拡大すると共に、バイクの乗り入れ禁止区域を環状道路2号線内の区域へ拡大する。更に第3期では、2025年から環状道路3号線内の一部区域でバイクの走行を禁止する。

 個人自動車については、一定の時間帯に一部区域での走行を禁止するほか、ラッシュアワーに中心部の一部区域において有料での走行を認める。バーディン区、ホアンキエム区、ハイバーチュン区、ドンダー区の中心部4区では、路上・歩道での駐車許可を停止するほか、中心部での駐車料金を引き上げる。

 個人車両の制限と合わせて、公共交通機関の整備を強化する。その一環として、2020年までに毎年500~550台のバスを新たに運行し、総延長93kmのバス高速輸送システム(BRT)3路線を整備する。また、都市鉄道(メトロ)5路線を完成させることを目標に掲げている。

 同局は9月中に同市人民評議会常務委員会及び祖国戦線に、また10月中に同市党委常務委員会、同市党執行委員会に同計画案を提出して意見を仰ぎ、年末にも同市人民評議会へ上程する。同案が採択されれば、同市人民委員会は本格展開に向けて12月中に役割分担計画案を策定する予定。

 なお、同市登録の車両台数は自動車が50万台(年平均増加率+12.9%)、バイクが500万台(同+7.6%)で、自転車は100万台余り、電動自転車は1万台となっている。同市に乗り入れる他の地方登録の車両を含めると、更に多くの車両が市内を走行していることになる。車両台数を規制する対策を講じなければ、2020年までに同市登録の自動車とバイクの台数はそれぞれ620万台、93万8000台に増加する見通しだ。

【関連記事】

ハノイ:中心部一部道路へのタクシー乗り入れ禁止を発表 (2017/08/15)
ハノイ中心部へのバイク乗り入れ禁止案、「禁止ではなく制限」 (2017/07/27)
ハノイ:中心部へのバイク乗り入れ禁止案を採択、91%の賛成多数 (2017/07/05)
ハノイ:中心部へのバイク乗り入れ禁止案、市民の90%が賛成 (2017/06/30)
ハノイ:中心部へのバイク乗り入れ禁止案、7月に決議へ (2017/06/07)
ハノイ:2030年までの交通運輸計画を公表、投資総額1235兆VND (2016/08/02)
ハノイ:個人バイクの走行禁止を議論、都市近代化プロジェクト草案で (2016/06/28)
ベトナムのバイク保有世帯86%、世界44か国・地域中2位 (2016/06/14)

[VNEconomy等, 23:09 (GMT+7), 19/9/2016, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
セルプロジャパンとSMC、ベトナム向け再生医療事業展開で提携 (3:12)

 D2C×サブスクリプション事業やメディカルサポート事業を手掛ける株式会社Waqoo(東京都世田谷区)のグループ会社で、再生医療関連事業を行うセルプロジャパン株式会社(神奈川県藤沢市)は、日本の医療技術の...

ダナン:ニューイヤーフェスティバル2026、12月30日から開催 (2:35)

 南中部地方ダナン市文化スポーツ観光局は9日、年末年始に開催する一連のイベント情報に関する記者会見を開き、ニューイヤーフェスティバル2026の開催を発表した。  ニューイヤーフェスティバルは、2025年12...

チン首相、「2桁の経済成長率目標は十分実現可能」 (18日)

 ファム・ミン・チン首相は、16日に開かれた「ベトナム経済サミット2025」の全体会議で演説し、「ベトナムの2桁の経済成長率目標にはしっかりとした基盤があり、余地もあり、十分に実現可能だ」と断言した。 ...

湖の上の「越僑集落」、カンボジアから帰国した人々の暮らし (14日)

 東南部地方ドンナイ省ディンクアン村のスオイコー地区に面するチアン湖では、カンボジアから帰国した越僑(在外ベトナム人)150世帯以上が、電気も上水道もない水上家屋で暮らし、網漁で日々の生計を立てている。...

故ホー主席の父グエン・シン・サックの墓、特別国家級遺跡に指定 (18日)

 南部メコンデルタ地方ドンタップ省カオライン街区にあるグエン・シン・サック遺跡区で16日、故ホー・チ・ミン主席の父親である故グエン・シン・サック氏の墓を特別国家級遺跡に指定する証明書の交付式と、同遺...

サイゴン川沿いに歩道橋2本建設へ、市民と観光客の安全確保 (18日)

 ホーチミン市人民委員会はこのほど、サイゴン街区(旧1区)トンドゥックタン(Ton Duc Thang)通りを横断する歩道橋2本の建設およびバーソンB埠頭・C埠頭の改修を承認した。サイゴン川沿いエリアの都市空間整備と歩...

「人材競争力に関する国際調査(GTCI)」、越は135か国中76位 (18日)

 インシアード(INSEAD)は、世界135か国の「人財を獲得・育成・維持する能力」を調査・ランク付けした「人材競争力に関する国際調査(Global Talent Competitiveness Index=GTCI)2025」を発表した。  GTCIで...

韓国の造船用資材メーカー、カインホア省に新工場を設立へ (18日)

 造船用資材などを生産する韓国のセジン重工業(Sejin Heavy Industries)は、南中部地方カインホア省にあるニントゥイ工業団地に新工場を設立する。  セジン重工業は2011年、カインホア省に現地工場のセジン...

12月19日、全国で234案件を一斉に着工・竣工 総額20兆円 (18日)

 12月19日、全国各地で計234件のプロジェクトに関する着工・竣工・開通の記念式典が開催される。2016年1月に開幕する第14回共産党全国大会を祝う行事の一環として行われ、投資総額は約3400兆VND(約20兆円)に上る...

「イオンモール・ダナン・タインケー」、26年夏オープン (18日)

 イオンモール株式会社(千葉県千葉市)は、南中部地方ダナン市で開発中の「イオンモール・ダナン・タインケー(AEON MALL Da Nang Thanh Khe)」について、2026年夏のオープンを目指して準備を進めている。  同...

ベトナム映画、アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート逃す (18日)

 アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミー(AMPAS)は米国現地時間16日、第98回アカデミー賞「国際長編映画賞」のノミネート候補作品のショートリストに選出した15作品を発表した。  ベトナム代表とし...

ベトナム航空、ホーチミン~コペンハーゲン線を就航 初の北欧線 (18日)

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は15日、ホーチミン市とデンマークの首都コペンハーゲンを結ぶ直行便を就航した。ベトナムと北欧を結ぶ直行便はこれが初めて。

25年1~11月期の訪日ベトナム人63.5万人、24年通年超え (18日)

 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年11月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+3.2%増の5万1800人で、11月として過去最高を記録するとともに、8か月連続で単月の過去最高を更新した。  1~11...

ホーチミン:外国人の滞在状況を抜き打ち検査、新政令施行で (18日)

 家庭内暴力の防止や社会秩序の維持に関する行政罰を定めた政令第282号/2025/ND-CPが15日に施行されたことを機に、ホーチミン市タンディン街区(旧1区の一部)警察は15日夜から16日未明にかけて、賃貸住宅やホテル...

山洋電気、フンイエン省に子会社を設立へ 新工場を法人化 (18日)

 クーリングシステム製品やパワーシステム製品、サーボシステム製品を手掛ける山洋電気株式会社(東京都豊島区)は、北部紅河デルタ地方フンイエン省に同社100%出資の連結子会社を設立する。  子会社「山洋電...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved