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チュオンサ諸島海戦から30年、犠牲者64人の慰霊祭を開催

2018/03/15 06:58 JST配信

南中部沿岸地方ダナン市で13日、1988年のチュオンサ諸島海戦で犠牲になったベトナム海軍の兵士64人の慰霊祭が行われた。

 チュオンサ諸島海戦は、1988年3月14日にベトナムと中国の両国が領有権を主張するチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)のガックマー岩礁(英名:ジョンソン・サウス礁、中国名:赤瓜礁)で中国海軍とベトナム海軍が衝突した海戦で、ベトナム軍が敗北し64人が戦死した。64人中、3人は遺体で発見されたものの、61人は遺体すら見つかっていない。

 慰霊祭には、チュオンサ諸島海戦で戦友を失った退役軍人らが参加し、犠牲者に線香を手向けた。中国により囚われ捕虜となっていたグエン・バン・トン氏は、64人の名前を刻んだ銘板の前で、「チュオンサ諸島海戦が起きた30年前、中国は64人の兵士を攻撃し殺した。私は逮捕され、解放され生き残った者の1人だ。この慰霊祭で、私はとても心を打たれ、青春を祖国の防衛に捧げて犠牲になった兵士たちのことを思い出している」と述べた。


※動画「南沙諸島での中国海軍によるベトナム人虐殺の事実」
(1988年3月14日にチュオンサ諸島へ侵入する間、中国海軍によって撮影された映像)

2分5秒~
 1988年3月初旬、中国海軍がチュオンサ諸島の5つの岩礁と環礁を占領しようとし、ベトナム海軍は急遽、物資と機材を3つの岩礁と環礁に運んだ。1988年3月13日、ベトナム輸送船が岩礁に到着するも、中国武装戦艦がこれに対し警告。
4分12秒~
 1988年3月14日、中国海軍がベトナム兵を挑発、ベトナムが物資と機材を運んだ岩礁に着陸した。
5分44秒~
 ベトナム海軍と工兵は半身が海水に浸かったまま、生身の人間の輪で岩礁を取り囲んでこれを防衛。しかし、中国海軍は非武装のベトナム海軍と工兵に37mm対空砲で発砲し、銃撃を受けたベトナム海軍と工兵は次々と海の中に沈んでいった。
6分14秒~
 中国海軍がベトナム輸送船に100mm砲で発砲、ベトナム輸送船は撃沈。
7分25秒~
 2008年の式典の様子

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