ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

故ホー・チ・ミン主席の遺体、永久保存処理から50年を迎える

2019/04/09 05:03 JST配信
(C) thanhnien.vn
(C) thanhnien.vn

 ホー・チ・ミン廟保護指令部委員のカオ・ディン・キエム少将はこのほど開かれた国防省の記者会見で、故ホー・チ・ミン主席の遺体に永久保存処理が施された1969年から今年で50年を迎えることを受けて、同司令部は遺体の保存状態を評価するためにベトナムとロシアで科学評議会を設立することを政府に報告していると明らかにした。

 遺体の永久保存に使われるエンバーミング技術は、旧ソ連で建国者のウラジーミル・レーニンに初めて施され、その後は中国共産党の初代中央委員会主席として知られる故毛沢東主席やホー・チ・ミン廟に安置されている故ホー・チ・ミン主席の遺体にも施された。これらは「世界三大保存遺体」と呼ばれている。

 キエム少将は会見で、故ホー・チ・ミン主席の遺体を50年間にわたり保存し続けてきたことは同部にとって最大の業績だと述べた。キエム少将によれば、1968年から1975年までの初めの6年間は最も困難の多い時代だったという。

 遺体を保存するうえでのインフラ面に制約があり、職員の専門性もまだ高くなかったほか、高温多湿なベトナムの過酷な環境だけでなく、当時は国全体が貧しかった。そこにベトナム戦争が重なり、さらにソ連崩壊によりソ連からの支援が途絶えたことも影響した。

 また、当初ソ連はエンバーミング技術に使用する保存液の詳細を極秘にしていたため、ベトナムの担当グループは作業に使われた脱脂綿に残った溶液を分析研究したという。しかし、1992年に技術移転を受けたことで保存液の自主製造が可能になった。

 当初は、完成した保存液はロシアで品質検査を行うことが決められていたが、交渉を重ねた末に2004年からはベトナムで製造から検査までを一手にできるようになった。こでまでに15回にわたりベトナム国内で保存液が自主製造され、使用されている。

[thanhnien.vn 05:14 04/04/2019 / anninhthudo.vn 12:14 03/04/2019, T].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
臨時国会、序列4位のフエ国会議長解任の決議採択 (2日)

 ベトナム共産党中央執行委員会が4月26日にブオン・ディン・フエ氏の政治局員・党中央執行委員・国会議長としての職の解任を決定したことを受け、国会は5月2日午後、人事手続きのため、第15期(2021~2026年)国会...

1~4月期のFDI認可額、前年同期比+4.5%増 日本3位(推定値) (2日)

 計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2024年1~4月期のFDI認可額(推定値)は前年同期比+4.5%増の約92億7000万USD(約1兆4500億円)だった。  また、同期の実行額(...

4月の貿易収支、6.8億USDの黒字 1~4月期は84億USDの黒字(推定値) (2日)

 統計総局(GSO)が発表した統計データによると、2024年4月の輸出額(推定値)は前年同月比+10.6%増の309億4000万USD(約4兆8266億円)、輸入額は同+19.9%増の302億6000万USD(約4兆7206億円)だった。これにより、同...

ホーチミンの街並みに残る路上床屋の文化 (4/28)

 ホーチミン市には、人生の半分以上の時間を他人の顔や頭髪を美しく整えることに費やしてきた人々がいる。路上床屋には、看板もなければ最新の備品もなく、使い古された革張りの肘掛け椅子と、古びた鏡、そして...

AbalanceグループのVSUN、ウエハ新工場の生産開始 (2日)

 太陽光パネル製造事業やグリーンエネルギー事業などを手掛けるAbalance株式会社(東京都品川区)のグループで太陽光パネルの製造販売業を手掛けるベトナム・サナジー(Vietnam Sunergy=VSUN)は18日、太陽光パネル...

ベトナム人のスマホ利用時間、1日平均5.5時間 半分はSNSの利用.. (2日)

 ベトナムの消費者リサーチサービス「Q&Me」が実施した2024年におけるベトナムの人気モバイルアプリに関する調査結果によると、ベトナム人のスマートフォン利用時間は1日平均5.5時間となり、前年の4.1時間から増...

5月施行の新規定、電気料金の調整間隔短縮など (2日)

 2024年5月に施行される新規定5本をまとめて紹介する。 1.観光目的でベトナムに乗り入れる外国人車両の許可手続き  外国人の運転により観光目的でベトナム国内に乗り入れる車両の管理を規定する

鉄道の危険箇所は1000超、違法踏切など鉄道事故防止策を報告 (2日)

 交通運輸省がこのほど政府に報告した、2019~2023年末の鉄道分野における交通秩序・安全確保に関する政策と法律の実施結果によると、南北統一鉄道の線路沿いには、鉄道交通事故が発生する危険のある箇所が1087...

ビンF、Q1の乗用車新規販売台数8200台 初めてシェアトップに (2日)

 ベトナム国内市場における1~3月期の乗用車新規販売台数は5万7000台余りだった。このうち、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メー

シンガポール経営大学、ベトナム駐在員事務所を開設 (2日)

 シンガポール経営大学(SMU)は25日、ホーチミン市にベトナム駐在員事務所を開設した。シンガポールの大学がベトナム駐在員事務所を開設するのはこれが初めて。    SMUの学生数は約1万3000人で、このうち...

ビンワンダーズ・ニャチャン、5月から毎週末に打ち上げ花火を実施 (2日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンパール(Vinpearl)が運営するアミューズメントパーク「ビンワンダーズ・ニャチャン(Vin Wonders Nha Trang)

ドンタップ省:第2回ロータスフェスティバル、5月中旬開催 (2日)

 南部メコンデルタ地方ドンタップ省カオライン市の文廟公園(cong vien Van Mieu)で5月16日(木)から19日(日)にかけて、「第2回ロータスフェスティバル」が開催される。2年前の第1回と同じく、故ホー・チ・ミン主...

映画ドラえもん のび太の地球交響楽、ベトナムで5月24日公開 (1日)

 映画ドラえもんシリーズ通算第43作となる「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」が、5月24日からベトナム全国の映画館で上映を開始する。  今作は、原作者である藤子・F・不二雄の生誕90周年...

電動バイクのペガ、新モデル「ペガeスマートAI」を発売 (1日)

 電動バイクメーカーのペガ(Pega、前身:HKバイク)が新モデル「ペガeスマートAI(Pega eSmart AI)」を発表した。国内市場での販売だけでなく、インドネシアとインドにも輸出する計画。  「ペガeスマートAI」...

4月30日の南部解放記念日と5月1日のメーデーに読みたい記事5選 (4/30)

 今から49年前の1975年4月30日、サイゴンの南ベトナム大統領官邸(現在のホーチミン市の「統一会堂」)の正門に2台の戦車が突入し、サイゴンが陥落しました。これにより、長く続いたベトナム戦争が終結しました。 ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved