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国賓としてベトナムを公式訪問中の天皇、皇后両陛下は1日午前、ハノイの国家主席府で歓迎式典に臨んだ。両陛下は式典に続いてチャン・ダイ・クアン国家主席夫妻と会見した。
クアン主席は、両陛下の初めての訪越は両国関係にとって歴史的意義があると強調し、両国の国民の間で理解と信頼、好感情が深まることを確信していると述べた。両陛下は初訪越に喜びの意を表し、温かいもてなしに謝意を示した。
天皇陛下とクアン主席は、8世紀にベトナムの仏哲大師が、奈良時代の日本を訪れていたことや、16~17世紀に日本人がホイアン(南中部沿岸地方クアンナム省)に来航し国際貿易を行っていたことなど、両国国民の交流の歴史を振り返った。天皇陛下は、こうした歴史上の交流が両国の友好関係とそれぞれの国の発展に向けた協力を推し進める重要な基盤になるとの考えを示した。
クアン主席夫妻との会見を終えた両陛下は、ベトナム建国の父であるホー・チ・ミン主席の遺体が安置されたホーチミン廟を訪れて供花した。