ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

地場電機アサンゾ、製造地偽装疑惑を報道した現地紙を提訴

2019/07/31 05:18 JST配信
(C) tuoitre
(C) tuoitre

地場電機メーカーのアサンゾ・ベトナム(Asanzo Vietnam)がベトナム製を装って中国製の製品を国内外で販売していた疑いを持たれていることを受けて、同社は潜入取材により疑惑を摘発・報道した大手新聞「トゥオイチェー(Tuoi Tre)」を提訴した。

 ホーチミン市11区人民裁判所が25日、アサンゾ・ベトナムから提訴書類を受け取ったことを明らかにした。書類の審査を経て、8月5日に受理の可否を回答する。

 アサンゾ・ベトナムはトゥオイチェー紙に対し、「事実と異なることを報じて報道法に違反した」、「報道により多額の損害を被った」として、被害の賠償を求めた。

 トゥオイチェー紙が昨年から行った潜入取材によると、アサンゾ・ベトナムは2014年より複数のペーパーカンパニーを通じて中国企業から完成品を輸入し、通関手続きの際に「電子部品」と申告していたほか、輸入した製品のタグを「Made in China」から「Made in Vietnam」に付け替えていたとされている。

 こうした中、ホーチミン市警察はこのほど、アサンゾ・ベトナムのペーパーカンパニーとされるサーフイン貿易製造有限会社が関与した密輸事件の捜査に乗り出した。サーフインは中国企業から完成品を輸入し、通関手続きの際に「電子部品」と申告していたが、製品は中国で完全に仕上げられた状態で、ベトナム語の保証書も付いていた。

 サーフインは、「給料支払い用の現金自動預け払い機(ATM)カードを作るため」として、工場労働者の女性の身分証明書を借り、本人の許可を得ることなく女性をサーフインの社長に秘密裏に任命していた。サーフインの法的代表者であるチュオン・ゴック・リエム氏は事情聴取でその事実を確認し、女性の署名を偽造したことを認めている。サーフインが登録した本社の住所は存在していない。

 なお、同事件に関与したとされる、住所が存在しない他のペーパーカンパニー14社については関係者が姿をくらましている。ホーチミン市税関機関は調査を行うことができず、同14社の書類を警察側に送致して捜査を要請した。

[Bizlive 16:22 26/07/2019, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ハノイ:11月末から公共電動自転車を導入、レンタル料1時間200円 (5:14)

 ハノイ市は11月末から、公共電動自転車500台を導入し、既存のシェアサイクル網と併せて運用を開始する。  シェアサイクル事業を手掛けるチーナムグループ(Tri Nam Group)のドー・バー・クアン会長によると...

アルキア航空、イスラエル~ベトナム間を結ぶ初の直行便を就航へ (4:29)

 アルキア・イスラエル航空(Arkia Israeli Airlines)は、2026年1月にイスラエル最大都市のテルアビブとベトナムの首都ハノイ市とを結ぶ初の直行便を就航する計画だ。これにより、両国間の観光、貿易、投資促進に...

パナソニック、ベトナム拠点で洗濯機の累計出荷台数500万台達成 (4:18)

 パナソニック株式会社くらしアプライアンス社(東京都品川区)は、パナソニックAPベトナム(Panasonic Appliances Vietnam=PAPVN、ハノイ市)で洗濯機の生産を開始してから、2025年9月末で累計出荷台数500万台を達...

ハノイ郊外の2つのトンネル、軍幹部をかくまった地下要塞 (16日)

 フランス軍との9年間におよぶ抗戦中、ハノイ市の旧ドンアイン郡ナムホン村(現在のフックティン村)と旧タインオアイ郡タムフン村(現在のタムフン村)の住民たちは、戦火から村を守り、また軍幹部をかくまいながら...

JBIC、BIDVと覚書締結 ベトナムの脱炭素分野で協業促進 (3:42)

 国際協力銀行(JBIC、東京都千代田区)は14日、ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)との間で、ベトナムにおける脱炭素化の支援に関する覚書を締結した。  ベトナム政府

カマウ省:第2回カニ祭り、11月22日まで開催 (2:35)

 南部メコンデルタ地方カマウ省アンスエン街区の省中央広場で11月16日(日)から22日(土)まで、「第2回カマウ省カニ祭り」が開催されている。第1回目は2022年の年末に開催された。  今年は「カマウカニ-森の香...

カインホア省:土砂崩れがバスを直撃、6人が死亡 19人が負傷 (17日)

 南中部地方カインホア省のカインレ峠(国道27C号線)で16日夜、大雨による土砂崩れが発生し、大手長距離バスのフタバスラインズ(Futa Bus Lines、Phuong Trang=フオンチャン)が運行するバスが土砂にのまれた。こ...

フランス海軍の艦船、ダナンに寄港 6日間の表敬訪問 (17日)

 フランス海軍のフロレアル級フリゲート「プレリアル(Prairial)」が14日、南中部地方ダナン市のティエンサ港に寄港し、19日まで6日間の表敬訪問を開始した。  歓迎式典には、ダナン市外務局や第5軍区司令部...

台湾ICT大手ライトン、ベトナム事業拡大で2億USD追加投資 (17日)

 台湾のICT業界大手であるライトン・テクノロジー(LITE-ON Technology)は、ベトナム事業の拡大に向けて、2億USD(約310億円)を追加投資する計画だ。  10月末の投資家との会合で取締役会が決議したもので、増...

ウィンコマース、AI活用で店舗最適化 今後5年で1万店舗体制へ (17日)

 畜産、食品・飲料、小売、鉱山採掘を手掛ける持ち株会社マサングループ[MSN](Masan Group)の傘下で小売事業を展開するウィンコマース貿易サービス(Wincommerce=WCM)は、2025年9月

クアンガイ省:都市区でミミズ大量死、専門家「土壌汚染の恐れ」 (17日)

 南中部地方クアンガイ省カムタイン街区(phuong Cam Thanh)にあるフーミー都市区内で14日午前、数千匹のミミズが地中から路上に這い出し、歩道一面に広がって死んでいるのが確認された。この異常な現象は13日夜...

ラオカイ省、アイン党委副書記が人民委主席を兼任 (17日)

 14日に開かれた西北部地方ラオカイ省人民評議会の会議での決定を受け、同省共産党委員会のグエン・トゥアン・アイン副書記が、同省人民委員会主席(2021~2026年任期)を兼任することが決まった。  アイン氏...

25年のベトナム企業トップ500、サムスン電子が9年連続首位 (17日)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)はこのほど、「ベトナム企業トップ500(VNR500)」の2025年版を発表した。同ランキングでは、サムスン電子ベトナム・タイグエン(Samsung Electronics V...

「国家観光年2026」、ザライ省で開催へ (17日)

 文化スポーツ観光省は、南中部地方ザライ省を「国家観光年2026」の開催地として承認した。ベトナム国家観光局とザライ省文化スポーツ観光局が連携し、必要な手続きと関連イベントの準備を進める。  ザライ...

サイゴンコープ、日本の食品安全マネジメント協会と戦略的提携 (17日)

 ベトナムの小売大手ホーチミン市商業合作社(サイゴンコープ=Saigon Co.op)は11日、一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)と戦略的協力協定を締結した。品質管理と食品安全の国際標準化を進め、ベトナム...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved