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地場電機メーカーのアサンゾ・ベトナム(Asanzo Vietnam)がベトナム製を装って中国製の製品を国内外で販売していた疑いを持たれていることを受けて、同社は潜入取材により疑惑を摘発・報道した大手新聞「トゥオイチェー(Tuoi Tre)」を提訴した。
ホーチミン市11区人民裁判所が25日、アサンゾ・ベトナムから提訴書類を受け取ったことを明らかにした。書類の審査を経て、8月5日に受理の可否を回答する。
アサンゾ・ベトナムはトゥオイチェー紙に対し、「事実と異なることを報じて報道法に違反した」、「報道により多額の損害を被った」として、被害の賠償を求めた。
トゥオイチェー紙が昨年から行った潜入取材によると、アサンゾ・ベトナムは2014年より複数のペーパーカンパニーを通じて中国企業から完成品を輸入し、通関手続きの際に「電子部品」と申告していたほか、輸入した製品のタグを「Made in China」から「Made in Vietnam」に付け替えていたとされている。
こうした中、ホーチミン市警察はこのほど、アサンゾ・ベトナムのペーパーカンパニーとされるサーフイン貿易製造有限会社が関与した密輸事件の捜査に乗り出した。サーフインは中国企業から完成品を輸入し、通関手続きの際に「電子部品」と申告していたが、製品は中国で完全に仕上げられた状態で、ベトナム語の保証書も付いていた。
サーフインは、「給料支払い用の現金自動預け払い機(ATM)カードを作るため」として、工場労働者の女性の身分証明書を借り、本人の許可を得ることなく女性をサーフインの社長に秘密裏に任命していた。サーフインの法的代表者であるチュオン・ゴック・リエム氏は事情聴取でその事実を確認し、女性の署名を偽造したことを認めている。サーフインが登録した本社の住所は存在していない。
なお、同事件に関与したとされる、住所が存在しない他のペーパーカンパニー14社については関係者が姿をくらましている。ホーチミン市税関機関は調査を行うことができず、同14社の書類を警察側に送致して捜査を要請した。
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