ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ベトナムの女子高生、ハーバード大学4年間の奨学金を獲得

2020/04/04 06:28 JST配信
(C) Thanh Nien
(C) Thanh Nien

 南中部沿岸地方ビントゥアン省ハムトゥアンバック郡フーロン町(thi tran Phu Long, huyen Ham Thuan Bac)にある小さな家に住む高校3年生のレ・ミー・ヒエンさんに、朗報が届いた。返済不要の奨学金を4年間を獲得して米国の名門ハーバード大学に進学できることが決まったのだ。

 同省で4年間の奨学金を得てハーバード大学へ進学するのはヒエンさんが初めて。同大の奨学金は狭き門で、1年間のみあるいは学費の50%を獲得することさえ非常に難しいとされおり、4年間の奨学金獲得は快挙だ。

 母子家庭のヒエンさんは家計の問題もあり、受験に向けた補習や留学支援サービスを利用することはできなかったが、今回は自分で必要書類を揃えオンラインで奨学金申請を行った。

 ヒエンさんは米国における大学入試の標準テストのひとつであるSAT論理試験(SAT Reasoning Test)でも1600点満点中1560点の高得点を獲得している。

 ヒエンさんの担任教師によると、ヒエンさんは母1人子1人の母子家庭で、母親は生計を立てるためにファンティエット市で様々な仕事をし、ヒエンさん自身も毎日フーロン町からファンティエット市まで自転車をこいで通学している。学校が遠いため、他の同級生のように補習に通ったりすることもできない中、独学で全ての科目で優秀な成績を収め、さらに学校やクラスの行事にも熱心に参加している。

 勤勉なヒエンさんは、過去に国家優秀生徒の英語部門で第3位に入賞したほか、英語オリンピックでも2度金メダルに輝いた。省内では高校2年生と3年生の2年連続で英語で最優秀の成績を収めている。

 ハーバード大学からの朗報を手にしたヒエンさんはとても謙虚だ。タインニエン(Thanh Nien)紙の取材に対してヒエンさんは「手紙の一行一行を読みながら感動が込み上げてきました。これは私1人の成果ではなく、これまで沢山苦労をしてきた母、私を愛情と信念で支えてきてくれた先生方や友人へのプレゼントでもあるんです」と周囲への感謝を語った。

[Thanh Nien 07:25 30/03/2020, T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ハイフォン港、年間貨物取扱量が200万TEUを初突破 (15:56)

 北部紅河デルタ地方ハイフォン市で港湾群を運営する港湾大手ハイフォン港[PHP](Hai Phong Port)は14日、2025年年初からの貨物取扱量が200万TEUを突破したと発表した。

日本政府、ベトナム中部の洪水被害に150万USDの緊急無償資金協力 (15:05)

 日本政府は12日、ベトナム中部における甚大な洪水被害に対する支援として、150万USD(約2億3300万円)の緊急無償資金協力を実施することを決定した。  今回の緊急無償資金協力により、国際移住機関(IOM)を通...

交通事故被害者の救急搬送、個人救助者に最大3万円の支援金 (14:39)

 道路交通事故の被害軽減基金に関する政令第279号/2025/ND-CP(12月15日施行)では、交通事故被害者および救助者への支援制度が新たに導入された。  支給される支援金は、身体損傷率に基づいて規定されている...

湖の上の「越僑集落」、カンボジアから帰国した人々の暮らし (14日)

 東南部地方ドンナイ省ディンクアン村のスオイコー地区に面するチアン湖では、カンボジアから帰国した越僑(在外ベトナム人)150世帯以上が、電気も上水道もない水上家屋で暮らし、網漁で日々の生計を立てている。...

ホーチミン~カントー~カマウ鉄道、建設省がCTグループの提案審査 (14:27)

 ファム・ミン・チン首相はこのほど、CTグループ(CT Group)が提案しているホーチミン市~カントー市(南部メコンデルタ地方)~カマウ省(同)間鉄道プロジェクトを審査するよう建設省に指導した。    CTグルー...

信頼性の高い輸送企業、ジェマディプトがロジスティクス部門1位 (14:01)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)は11日、2025年の信頼性の高いロジスティクス・輸送企業トップ10を発表した。ロジスティクス部門では、ジェマディプト港湾海

ベトナムと中国、国境ゲートでの貨物双方向輸送の試行開始 (13:49)

 ベトナムと中国の両国当局は10日、国境ゲートを通じた貨物の双方向輸送方式の試行を開始した。期間は2026年12月9日までの1年間となっている。試行は、以下の3つの国境ゲートの専用道路および通関レーンで実施す...

年間外国人観光客2000万人を初達成、フーコック空港でセレモニー (13:36)

 ベトナム国家観光局によると、フーコック国際空港(南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック島)で12月中旬に、年間外国人観光客2000万人達成を祝した記念式典が催される。  2025年はベトナム観光業の65年...

韓国コーロン、ホーチミンにエアバッグ素材工場を設立へ (13:25)

 韓国化学素材大手のコーロンインダストリー(Kolon Industries)はこのほど、自動車安全システムを提供するスウェーデンのオートリブ(Autoliv)との間で、エアバッグ用素材供給に向けた契約を締結した。  両社...

ドンナイ省:国内初のLNG火力発電所が落成、投資総額14億USD (6:38)

 ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)と子会社のPVパワー[POW](PV Power)は14日、東南部地方ドンナイ省で第3ニョンチャック液化天然ガス(LNG)火力発電所および第4ニョンチャ

ハノイ:大気汚染深刻化で空気清浄機の需要増、日本製中古品も人気 (6:19)

 ハノイ市で大気汚染が深刻化している中、多くの家庭が健康を守るため空気清浄機を買い求める動きが強まっている。市内の家電量販店では需要が急増しており、特に子どもや呼吸器疾患の患者を抱える家庭からの需...

ハノイ:13.5万人収容の巨大スタジアム建設へ、世界2番目の規模 (5:33)

 ハノイ市トゥオンティン村人民委員会は現在、地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)が提案したオリンピックスポーツ都市区エリアBの詳細計画(縮尺500分の1)について

日本映画祭2025、ベトナム4都市で開催 日本映画10作品を上映 (5:15)

 国際交流基金ベトナム日本文化交流センターは、ハノイ市、北部紅河デルタ地方ハイフォン市、ホーチミン市、南中部地方ダナン市のベトナム4都市で、12月12日(金)から2026年1月25日(日)にかけて「日本映画祭(Japa...

ハノイ:交差点にAIカメラ1800台を設置、交通違反を自動検出 (4:14)

 ハノイ市交通管制センターは13日に運用が開始され、人工知能(AI)を搭載した監視カメラシステムによる交通違反の自動検出の本格導入がスタートした。  同市警察は交通管制センターについて、法令を遵守して...

日本の製造業の有望事業展開先、ベトナムは3位に後退 (4:12)

 国際協力銀行(JBIC、東京都千代田区)が発表した日本の製造業企業の海外事業展開の動向に関するアンケート調査結果によると、今後3年程度の中期的な有望事業展開先国・地域のランキングで、ベトナムは3位となっ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved