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地場ナノゲン社(Nanogen)が開発中の国産新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nanocovax)」の臨床試験を管轄する国防省傘下の軍医学院は7日、今週中にも第3期臨床試験を開始すると発表した。
第3期臨床試験では、被験者計1万3000人を2つのグループに分けて、25mcgのワクチン(第2期臨床試験の結果で最適とされた量)とプラセボ(偽薬)の接種を行う。
第3期臨床試験は、◇ハノイ市、◇北部紅河デルタ地方フンイエン省、◇ホーチミン市、◇南部メコンデルタ地方ロンアン省の4か所で行われる予定で、これまでに6000人以上のボランティアが集まっている。
順調に進めば、第3期臨床試験は9月末までに完了する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第4波が国内で急拡大している中、保健省はナノコバックスについて緊急措置としての使用許可を検討中だ。
なお、第2期臨床試験の結果では、ナノコバックスの安全性が証明されており、被験者の100%で予想より強い抗体反応が確認されている。
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