ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

新型コロナ感染拡大の南部から出稼ぎ労働者たちが脱出 徒歩や自転車で

2021/07/23 04:39 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大.

 出稼ぎ労働者が全国で最多の商都ホーチミン市だが、4月末から広がった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内第4波の影響により、経済活動が深刻なダメージを受けて雇用状況も悪化している。

 工場の操業停止や各種営業施設の閉鎖により失業を余儀なくされた多くの人々が、公共交通機関の運行停止を含む厳しいロックダウン(都市封鎖)が始まったことをきっかけに、この地を脱出して故郷に向かう光景が各地で見られる。

 中には、貧しいためバイクがなく、徒歩や自転車で帰省を試みる人々の姿もある。最近、ある一家が自転車2台に乗って、出稼ぎ先の東南部地方ドンナイ省から、約1300kmも離れた北中部地方ゲアン省に向かっている様子が紹介され、国民から同情の声があがっていた。

 ボー・タイン・ビンさん(男性・28歳)は、母親(51歳)、姉(30歳)、姪(12歳)の一家4人で5年前にドンナイ省チャンボム郡(huyen Trang Bom)に移り住み、工場労働者として生計を立てていた。しかし、新型コロナの影響で今年4月から全員が失業。

 7月9日にドンナイ省がロックダウンされることが決まり、一家はその夜帰省を決意した。手持ちのお金は僅かで、バイクもないが、「ここから脱出しないと、もう生きていけない」と感じたビンさんは自転車での帰省を開始。ビンさんが母を、姉が姪っ子をそれぞれ自転車の後ろに乗せて北へ北へと進んだ。

 一家は出発から10日後の昼、ドンナイ省から約300km離れた南中部沿岸地方ニントゥアン省ニンフオック郡フオックザン町(thi tran Phuoc Dan, huyen Ninh Phuoc)の検問所で呼び止められた。事情を聞いた検問所のスタッフは一様に同情し、お金を出し合って一家のために食品や飲料を購入。さらに、インターネットで一家の支援を呼び掛けた。

 すると、投稿を読んだ人々から多くの寄付金が集まった。同日午後には地元住民に同省ファンラン市タップチャム駅まで送ってもらい、列車で故郷に向けて出発し21日に到着した。あのまま自転車で北進を続けていたら、あと40日はかかるところを大幅に時間短縮できたことになる。

 ビンさんは、「1日約30kmずつ進んでいた。旅の途中で多くの人々から食べ物をおすそ分けしてもらった。検問所では担当者に配慮してもらい、通行を認めてもらった。私たちには自転車があったが、リュックサックを背負って長距離を歩いて帰省する人々もいた。私たち家族は恵まれている」と、感謝の気持ちを述べた。

 また11日には、労働者47人が南中部沿岸地方カインホア省を出発し、徒歩で約400km離れた同地方クアンガイ省に向かった。一行は出発地から約50km進んだニンホア村(thi xa Ninh Hoa)で保護され、通報を受けたカインホア省軍事指揮部が車両を動員して、一行を故郷まで送り届けた。

[VnExpress 22:11 19/7/2021 U].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
ザライ省:クイニョンビーチで戦車の残骸が露出、引き揚げを計画 (4:41)

 南中部地方ザライ省軍事指揮部は22日、クイニョン街区(旧ビンディン省)のクイニョンビーチで発見された戦車の残骸と思われる物体の位置を調査・確認するとともに、現場を保存するよう同街区軍事指揮委員会に指...

ベトナム航空、ハノイ~モスクワ線を7月1日より増便 (4:07)

 全日空(ANA)が出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、ベトナムとロシア間の旅行需要の高まりに応えるため、7月1日からハノイ市とモスク

経産省のグローバルサウス事業、ベトナムの大型実証案件5件採択 (3:31)

 経済産業省は、令和6年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業(大型実証 ASEAN加盟国)」の第1回および第2回公募における採択事業者を決定した。  同事業は、日本の経済安全保障の確保および日本国内...

ごみ拾いの少年がベトナム初のドローン開発者に、米国警察も採用 (19日)

 ドローン製造会社のリアルタイム・ロボティクス(Realtime Robotics)の創設者であるルオン・ベト・クオックさん(男性)は、ホーチミン市のニエウロック・ティゲー運河沿いで、貧しく苦労の多い幼少期を過ごした。...

ホーチミン:第1回水産科学技術国際展示会、4月28日から開催 (2:12)

 農業環境省は20日、「ベトナム水産科学技術・漁業監視会議2026」と「第1回ベトナム水産科学技術国際展示会(VinaFIS Expo 2026)」の開催に関する記者会見を行った。  会議は4月27日(月)と28日(火)に、展示会...

越韓首脳会談、貿易額1500億USD目標や原発協力などで合意 (23日)

 トー・ラム書記長 兼 国家主席の主宰で22日、ベトナムを国賓訪問した韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領の歓迎式典がハノイ市の国家主席府で行われ、21発の祝砲が響き渡った。両首脳はその後の会談で、政治的...

V-GREENとサングループ、バーナーヒルズで充電網構築へ (23日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)のEV充電インフラ整備を手掛けるV-GREENグローバル充電

ベトナムの25年輸出額、世界18位に浮上 WTO統計 (23日)

 世界貿易機関(WTO)の最新データに基づく2025年における世界の輸出額上位30か国・地域のランキングで、ベトナムは輸出額4730億USD(約75兆円)となり、世界18位にランクインした。前年は世界21位だった。 主力...

カインホア省:国内初の海上空港を建設へ、建設省提案 (23日)

 建設省はこのほど、「2050年までを視野に入れた2030年までの全国空港開発計画」の調整案を関連当局に提出した。この中で、南中部地方カインホア省のバンフォン空港の追加が提案されている。同空港はベトナム初...

ベトテル郵便、軍用品のEC販売開始 長期保存可能な「ミリメシ」も (23日)

 国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)の子会社で、郵便サービスでシェア3位の大手宅配会社ベトテル郵便[VTP](Viettel Post)は、自社で運営す

ハイフォン市など4省・市で新たな党委書記・人民委主席が就任 (23日)

 このほど、◇北部紅河デルタ地方ハイフォン市、◇同地方フンイエン省、◇北中部地方タインホア省、◇南中部地方ダナン市の4省・市で、新たな共産党委員会書記や人民委員会主席の主要人事が相次いで決定した。 ハ...

億万長者の意外な素顔、ビングループ会長が明かす「普通の1日」 (23日)

 ベトナムで最も裕福な人物として知られる、不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)のファム・ニャット・ブオン会長は、ハノイ市で22日に開かれた2026年の

ベトナム、購買力平価GDPでタイ抜き東南アジア2位へ (23日)

 国際通貨基金(IMF)がこのほど発表した東南アジア主要6か国(ASEAN6)の経済規模に関する2026~2031年の予測によると、ベトナムは域内で最も成長が速く、購買力平価(PPP)ベースの国内総生産(GDP)でタイを抜き、東...

1~3月期の完成車輸入台数、前年同期比+21%増の5.6万台 (23日)

 税関局の統計データによると、2026年1~3月期の完成車(CBU)輸入台数は前年同期比+21%増の5万6012台と急増した。 トラックの輸入が急増、乗用車は横ばい  同期の輸入台数が増加した主な要因はトラックの...

地場JPモーター、通勤・通学向け新型電動バイク2車種を発表 (23日)

 地場電動バイクメーカーであるJPモーター(JP Motor)はこのほど、消費者の日常の移動ニーズに応える新型電動バイク「ベラ(Bella)」と「スミ(Sumi)」の2車種を発表した。 多様なニーズに応える生産能力と開発...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved