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インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)によると、「アジア・パシフィック・ゲートウェイ(APG)」の南中部沿岸地方ダナン市沖206km地点にあるS7支線で発生していたトラブルは復旧作業が完了した。しかし、S7.1支線で新たなトラブルが見つかったため、完全復旧はまたもお預けとなった。
S7支線は計画通り6月29日までに復旧作業が終わった。これにより、APGを通じたベトナム~香港/日本間のインターネット接続が復旧したが、シンガポールまでを結ぶS1.7支線で新たなトラブルが発生したため、システム全体の完全復旧とはならなかった。ISPによると、APGの通信容量は約50%まで回復しているとのこと。
なお、シンガポールまでを結ぶS1.7支線のトラブルについては、原因や復旧にかかる期間が明かされていない。
2016年に運用が開始されたAPGは、総延長約1万0400km、総設計容量54.8Tbps。陸揚げ地は日本、韓国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールで、故障原因となる地震や台風などの多発地域を回避するルートに敷設されているが、毎年トラブルが頻発している。
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