ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

シーバンク、外国籍所持のベトナム人夫婦の預金利息支払いを拒否

2023/11/07 06:48 JST配信
イメージ画像
イメージ画像

北部紅河デルタ地方ハイフォン市にあるシーバンク[SSB](SeABank)の出張所で2019年7月に9億VND(約550万円)を預金した外国籍を持つベトナム人夫婦が、利息の支払いを断られていたことが分かった。

 Tさん夫婦は3通の通帳に分けて預金しており、期間は2年間だった。預金が自動更新になると思った夫婦は満期となる2021年7月にSSBを訪れずに手続きを行わなかった。

 その後、SSBは預金が満期となった2021年7月以降の利息支払いを拒否。これについて、SSBは「貯蓄預金に関するベトナム国家銀行(中央銀行)の通達第48号/2018/TT-NHNNに照らし合わせると、Tさん夫婦は外国籍を持っているため預金対象に該当しない」と説明した。

 この騒動をめぐり、出張所は現在、本店の意見を仰いでいる。なお、中央銀行は2018年12月31日、貯蓄預金に関する通達第48号/2018/TT-NHNNと定期預金に関する通達第49号/2018/TT-NHNNを同時発出し、いずれも2019年7月5日に施行された。

 この通達により、「外国人はベトナムで預金ができなくなる」との誤解が生じたため、中銀は2019年7月に預金規定について説明。中銀はこの中で、金融機関法に「貯蓄預金」と「定期預金」の2つの定義が新たに盛り込まれたことから、同法に合わせるため、貯蓄預金に関する通達と定期預金に関する通達を別個に策定したと説明した。

 前述の2本の通達により、外国人がベトナムで預金をするにあたり、貯蓄預金は認められず、定期預金は6か月以上の在留資格を持つ場合に限られることになった。ただし、中銀は「(貯蓄預金と定期預金は)名称が異なるが、本質はいずれも『預金』で一緒だ」と強調していた。

[Tuoi Tre 14:22 04/11/2023 U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
この記事に関連するおすすめの記事
新着ニュース一覧
24年の各省・市競争力指数(PCI)、ハイフォンが初の首位に (6:55)

 ベトナム商工連盟(VCCI)と米国国際開発庁(USAID)が6日に発表した2024年の各省・市競争力指数(PCI)ランキングによると、北部紅河デルタ地方ハイフォン市が74.84ポイントで、7年連続でトップだった東北部地方クア...

憲法改正、意見聴取を開始 電子身分証明アプリで参加可能 (6:16)

 国家体制に関わる2013年版憲法の一部条項の改正・補足に向けた意見聴取が、6日に始まった。  文書や各種ポータルサイト、電子身分証明アプリ「VNeID」などを通じて意見が受け付けられており、実施期間は30...

ベトジェットエアとカザク・エア、新たな航空会社を設立 (5:52)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)とカザフスタンの航空会社であるカザク・エア(Qazaq Air)は、カザフスタンの首都アスタナで6日に開催されたカザフスタ

世界のベトナム人街を訪ねて【ロンドン編】 (4日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角カフェでベトナムコーヒーを1杯  国外に住むベトナム人、いわゆる越僑は、2024年

1~4月期のFDI認可額、前年同期比+39.9%増(推定値) (5:30)

 財政省傘下統計局(NSO)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1~4月期のFDI認可額(推定値)は前年同期比+39.9%増の138億2000万USD(約2兆円)だった。  新規認可案件数は同+14.1%増の1...

トゥーティエム~ロンタイン間鉄道、ホーチミン市が主管 (4:46)

 東南部地方ドンナイ省人民評議会はこのほど、同省ロンタイン郡で建設中のロンタイン国際空港とホーチミン市直轄トゥードゥック市トゥーティエム新都市区を結ぶ都市鉄道(メトロ)プロジェクトについて、ホーチミ...

北九州市、ティエンザン水道公社への技術協力で3者協定締結 (4:12)

 福岡県北九州市上下水道局はハノイ市で4月28日、南部メコンデルタ地方ティエンザン省のティエンザン水道公社に対する新たな技術協力協定を、同公社及び北部紅河デルタ地方ハイフォン市のハイフォン水道公社との...

プランテック、建設省傘下の国家建築研究所と協力覚書を締結 (3:25)

 都市計画に関するコンサルティング業務や一般建築の設計監理業務などを手掛ける株式会社プランテック(東京都千代田区)はこのほど、建設省傘下の国家建築研究所との間で、今後の協力に関する覚書を締結した。 ...

4月の貿易収支、5.8億USDの黒字(推定値) (2:48)

 財政省傘下統計局(NSO)が発表した統計データによると、2025年4月の輸出額(推定値)は前年同月比+19.8%増の374億4500万USD(約5兆3920億円)、輸入額は同+22.9%増の368億6900万USD(約5兆3090億円)だった。これに...

4月全国CPI、前年同月比+3.12% 前月比は+0.07%(推定値) (2:36)

 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2025年4月の全国消費者物価指数(CPI)は前月比+0.07%上昇、前年同月比では+3.12%上昇した。  1~4月期の上昇率は前年同期比+3.20%だった。  4月のコアインフレ...

大阪万博のベトナムパビリオン、南部解放記念日にオープン (6日)

 2025年大阪・関西万博のベトナムパビリオンが、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30日)記念日に当たる4月30日にオープンし、5000人余りが来館した。  屋外LEDスクリーンでは、ダン・レ・...

ベトナム政治局、民間経済の発展を促進する決議を採択 (6日)

 ベトナム共産党トー・ラム書記長は4日、私的経済(民間セクター)の発展を促進する政治局の決議第68号-NQ/TWに署名した。  決議によると、1986年にドイモイ(刷新)政策が導入されてから40年近くを経て、ベトナ...

ビンズオン省:国内初となる国産技術の半導体工場が着工 (6日)

 地場CTグループ(CT Group)傘下のCTセミコンダクター(CT Semiconductor)はこのほど、東南部地方ビンズオン省で国内初となる国産技術による半導体チップ組立・テスト・梱包(ATP)工場の第2期を着工した。  同...

FPT、独IT企業を買収 欧州エネルギー分野の事業強化で (6日)

 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は5日、ドイツのエネルギー分野に特化したITコンサルティング企業「デイビッド・ラム・コンサルティング(David Lamm Consulting

ハティン省:ラオス・ベトナム国際港の第3埠頭が完成 (6日)

 ラオス・ベトナム国際港(Lao Viet International Port)はこのほど、北中部地方ハティン省キーアイン郡のブンアン経済区内でラオス・ベトナム国際港の第3埠頭の完成式典を開催した。  式典には、ベトナムの...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved