ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

台湾人観光客がフーコック島に立ち往生、観光当局の罰金処分提案に旅行会社は抗議

2024/02/19 05:54 JST配信
  • 台湾人観光客292人が島に立ち往生
  • ベトナム旅行会社に罰金処分を提案
  • ベトナム旅行会社は不服、抗議の構え

台湾の旅行会社とそのパートナーであるベトナムの旅行会社との間の金銭的なトラブルにより、テト(旧正月)に南部メコンデルタ地方キエンザン省フーコック市(島)を訪れた台湾人観光客292人が「見捨てられた」出来事に関し、キエンザン省観光局は15日夜、調査を完了し、調査結果を踏まえ、行政処分としてフーコック島のベトナム・ウィナー・インターナショナル・トラベル(Vietnam Winner International Travel)に3000万VND(約18万3000円)の罰金を科すことを提案した。

 調査結果によると、ベトナム・ウィナーは2023年9月12日、台湾の旅行会社ウィー・ラブ・ツアー(We Love Tour)との間で、フーコック島を旅行する台湾人向けのツアー手配に関する契約を締結した。2024年1月18日にデポジットを受け取り、1月24日までに10グループの観光客向けの料金見積書10件をウィー・ラブ・ツアーに送付した。

 しかし、両社の間で料金について合意に至らなかったため、ベトナム・ウィナーは1月31日、ウィー・ラブ・ツアー宛てに契約を終了する旨の文書を送付したが、ウィー・ラブ・ツアーは同文書に返答しなかった。デポジットは、ベトナム・ウィナーが保持し続けた。

 契約が履行されていないにもかかわらず、台湾人観光客292人は2月9日にフーコック国際空港に到着した。ウィー・ラブ・ツアーはその後、ベトナム・ウィナーに連絡を入れ、10~14日の日程でフーコック島を旅行する台湾人向けのツアー手配の支援を求めた。

 これを受け、ベトナム・ウィナーは送迎車やホテルを予約して台湾人観光客の旅行を手配した上で、台湾人観光客に対し、1人につき720USD(約10万8000円)を支払うことを提案した。ウィー・ラブ・ツアーは同額を客に払い戻すことを約束したが、90人は提案に同意し、残りは同意しなかった。

 キエンザン省観光局は、ベトナム・ウィナーが規定に従って企業、観光客、観光客の代表者と旅行契約を結んでおらず、旅行サービスの規定違反にあたるとして、罰金処分に値するとした。

 これに対し、ベトナム・ウィナーのハー・トゥアン・ミン会長 兼 社長は、「ウィー・ラブ・ツアーが契約を履行せず、期限の1月31日までに代金を支払わなかったため、両社間の契約は既に終了したとの認識だ。当社が見積書を送った台湾の観光客グループは、今回の300人近い観光客とは別の人々だ」と説明した。

 同氏はまた、「立ち往生した台湾人観光客を人道的な理由で支援した当社を処分するのは理不尽」と強い態度を示し、同局の対応が同社の尊厳を損ないかねないとし、これを不服として抗議する構えを示した。

[Tuoi Tre 22:56 15/02/2024, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
新政令、居住地変更を怠ると最大2.4万円の罰金 (2日)

 家庭内暴力の防止や社会秩序の維持に関する行政罰を定めた政令第282号/2025/ND-CP(12月15日施行)によると、居住管理に関する行政違反の罰則が強化される。同政令は、政令第144号/2021/ND-CPに代わるもの。 ...

イオンベトナム、ドンタップ省でSC着工 27年開業予定 (2日)

 イオン株式会社(千葉県千葉市)のベトナム法人イオンベトナム(AEON Vietnam)は11月29日、南部メコンデルタ地方ドンタップ省(旧ティエンザン省)ミトー街区で商業施設「イオン・ミトー(Aeon My Tho)」の着工式を開...

「K-POPの父」イ・スマン氏、ザライ省で観光複合施設を開発へ (2日)

 南中部地方ザライ省人民委員会はこのほど、K-POP産業のパイオニアであり、「K-POPの父」と称される韓国の著名なプロデューサーのイ・スマン氏が共同会長を務めるブルーミング・スカイ(Blooming Sky)社に対し、...

貧しい人々の「最期の眠り」を見届けて20年、無償で葬儀を行う男性 (11/30)

 ホーチミン市ニャーベー村には、貧しい人々や身寄りのない人々の最期を見送ることに人生のすべてを捧げてきた男性がいる。  地元の人々は、ニャーベー村74集落の長であるレ・バン・サンさんを、親しみを込...

ジャックフルーツ、公式ルートで中国輸出 (2日)

 農業環境省はこのほど、中国海関総署(GACC)との間で、ベトナムのジャックフルーツの生果実の中国輸出に関する議定書に署名した。  これにより、ベトナムのジャックフルーツの生果実が公式ルートを通じて中...

ジェイテクト、ベトナム2大都市に新拠点を開設 市販ビジネス強化 (2日)

 ステアリングシステムや軸受、駆動部品などの製造・販売を手掛ける株式会社ジェイテクト(愛知県刈谷市)は、産機分野およびアフターマーケットにおけるベアリング需要が伸長しているベトナムでの販売網強化を目...

ベトナム、26年3月から全国で自動車排ガス基準を適用 (2日)

 チャン・ホン・ハー副首相は、自動車排ガス基準の適用スケジュールを定めた首相決定第43号/2025/QD-TTgに代行で署名した。同決定は2026年3月1日に施行され、大気汚染対策と都市部の交通環境改善に向けた措置と...

ハノイ:保護者の送迎遅刻に料金徴収、公立校で25-26年度から (2日)

 ハノイ市人民評議会はこのほど、2025-2026年度における市内の公立幼稚園および公立の小学校・中学校・高校に適用する教育支援サービスの料金枠を規定する決議を採択した。対象は一般的な公立校で、高品質サービ...

日本の外国人労災件数、24年は6244人 国籍別でベトナムが最多 (2日)

 厚生労働省の出先機関である労働基準監督署が発表した2024年度における労働者死傷病報告によると、同年の外国人労働者の労災による死傷者数は6244人となった。  在留資格別では、◇身分に基づく在留資格(日...

12月施行の新規定、子どもへの過度な学習強要に罰金など (2日)

 12月に施行される新規定3本をまとめて紹介する。 1. 子どもへの過度な学習強要・ドローンの無許可操縦に罰金  家庭内暴力の防止や社会秩序の維持に関する行政罰を定めた政令第282号/2025/ND-CP(12月15日...

受託手荷物なしの乗客、VNeIDかキオスクでの手続き義務化 (2日)

 国内すべての空港で2025年12月1日から、搭乗手続き方法が変更された。これは政府の指示第24号/CT-TTgに基づくもので、受託手荷物のない乗客は、電子身分証明「VNeID」または空港設置のセルフキオスクでチェック...

ベトナム航空、Pizza 4P’sのピザ2種類の機内提供を開始 (2日)

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は12月1日から、一部路線でのピザフォーピース(Pizza 4P’s)の冷凍ピザの機内提供を開始した。同サービスを利用するには、搭乗24時間前までに

ロイヤルHD、「いねや」新業態3店舗をホーチミンに出店 (2日)

 ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」や天丼・天ぷら専門店「天丼てんや」などを展開するロイヤルホールディングス株式会社(福岡県福岡市)と双日株式会社(東京都千代田区)が共同出資するベトナム現地法人で...

群馬で活躍するバレー越女子代表、SVリーグオールスター出場へ (2日)

 SVリーグ(SV.LEAGUE)の群馬グリーンウイングスはこのほど、同クラブ所属のバレーボール女子ベトナム代表チャン・ティ・タイン・トゥイ選手(28歳、通称ティティ、4T)が2026年のSVリーグオールスターゲームにリー...

那智勝浦観光機構、ハロン大学と観光人材育成で連携 (2日)

 一般社団法人の那智勝浦観光機構(和歌山県)は、東北部地方クアンニン省ハロン街区にあるハロン大学との間で、観光・人材育成分野における連携強化を目的とした覚書を締結した。  調印は、11月下旬にクアン...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved