ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

ラオスで活躍する越僑女性社長 ダン・ティ・リー

2007/07/29 08:42 JST配信

 ラオス南部の都市パークセーで活躍するベトナム人経営者といえば、ダン・ティ・リー(ラオスではナリと呼ばれている)を外すわけにはいかない。彼女が社長を務めるナリーン・タチャルーン社は、ラオスの建設・建設資材業界ではよく名を知られている。

 柔和な雰囲気、おっとりとした話し方、リーに初めて会う人は皆、彼女のことをきっと苦労もなく順調な人生を送ってきた人だと思うだろう。しかしそうではない。彼女はラオス・チャンパーサック県の貧しいベトナム人家庭に生まれた。当時ラオスにはたくさんのベトナム人労働者が職を求めて移住してきており、彼女の家族もその一員だった。

 「勉強なんてできなかったわ。8人も兄弟がいたんですもの。家族が食べるために稼がなければいけないでしょう。16歳の時、父が革命に参加して捕らえられ、サイゴンに帰ったの。それで、両親がベトナムで暮らすための家を買うために働いた。兄弟たちが成長してしまってから、やっと自分が家庭を持つことについて考えられるようになったのよ」

 8年前に設立したナリーン・タチャルーン社は、ベトナム中部の建設資材会社から主に製品を仕入れ、カンボジアやタイの業者とも取引している。リーはパークセー市の「有能なビジネスウーマン」に選ばれたこともある。ラオス南部の各地方への建設資材の供給や不動産経営などの手腕が認められたのだ。彼女は笑ってこう言う。「何人もの実業家が、ゴムの木を植えるから土地を貸してくれと言ってきたわ。でも、家を建てるからといってお断りしたの」

 8人の子どもたちはもう大きくなっている。7番目の息子が母の会社を継ぐといっているが、その他の子どもたちは、それぞれの道に進んでいる。彼女は仕事がどんなに忙しくても、子どもたちとベトナム語で話すよう努めたという。「祖母はベトナム生まれ。私たち兄弟はラオスで生まれたけれど、みんなベトナム語を話せるわ。子どもたちもそう。どんなときでも、祖国の言葉を忘れてはいけないの」

 夫のダン・レーはこう振り返る。「チャンパーサック県の越僑会とベトナム総領事館が小学校を建設しようとしたことがあった。しかし資金が集まるまでは、誰もこの案件に手をつけようとしなかった。そのときリーは、自分の資金を融通することにしたんだ」。リーは「お金のことは後で考えればいい。子どもたちにはベトナム語を勉強させないといけないから」と、自らは20トンのセメントを寄付し、数社のタイ企業を説得して支援を取り付けた。

 最後にレーはこう語った。「彼女に限らず、ラオスに昔から住んでいるベトナム人は男性より女性のほうがしっかりしている。ベトナム人女性は痛みや困難に耐え、家庭を切り盛りする才能を持っているからね」

[2007年7月8日 Tuoi Tre 電子版].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
恩返しから始まった善意の連鎖、無償で食事を配る宝くじ売り (10:00)

 母親の看病のため、かつて慈善の弁当を受け取っていたジエップ・チュン・ハイさん(男性・60歳)は、その恩返しとして、この4年間にわたり宝くじの売り上げから資金を捻出し、ホーチミン市ビンチュンタイ街区にあ...

グリーンSM、インド進出 海外4か国目でEVタクシー展開 (6日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「グリーン

ベトナム版ミシュランガイド、新たに2軒が1つ星獲得 (6日)

 ハノイ市で4日夜、4回目となる「ミシュランガイド・ベトナム」が発表され、193の飲食店が紹介された。このうち11軒が1つ星を獲得し、ハノイ市の「オンビット(ONVIT)」とホーチミン市の「アップステアズ(Upstair...

70年以上前に放棄された仏軍戦車、ベトナム軍事歴史博物館で展示 (6日)

 ハノイ市にあるベトナム軍事歴史博物館はこのほど、70年以上前の「ホアビン作戦」でベトナム軍と人民が戦利品として獲得したフランス軍の「M5軽戦車(スチュアート)」の受領式を開催した。  「ホアビン作戦...

強制労働を巡る米国の追加関税提案、ベトナム外務省が反論 (5日)

 外務省のファム・トゥー・ハン報道官は4日に開かれた定例記者会見で、米国通商代表部(USTR)が発表した強制労働に関する調査結論について、事実を反映しておらず、強制労働の予防および削減に向けたベトナムの取...

ドンナイ:国道に体長1.2mのワニ出現、通行人騒然 (5日)

 東南部地方ドンナイ市ホーナイ街区を通る国道1号線で4日夜、体長約1.2mのワニが道路上を這い回り、通行人らを騒然とさせる出来事があった。ワニは口を縛られていたものの、捕獲の際には獰猛な様子で激しく抵抗...

ホンダベトナム、電動バイク2車種投入 市場シェア1.4%からの逆襲 (5日)

 ホンダベトナム(HVN)は、国内で新型電動バイク2車種を順次投入し、主要都市でのバッテリー交換および充電網の整備に乗り出した。ガソリン車で圧倒的なシェアを持つ同社だが、電動化への対応が遅れており、新車...

配車グリーンSMがインド市場進出へ、公式SNSで予告 (5日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「グリーン

商工省のガソリンスタンド検索アプリ登場、燃料費管理機能も (5日)

 商工省傘下国内市場管理開発局はこのほど、人々がガソリンスタンドを簡単に検索し、情報の照会やフィードバックの送信、燃料費の管理を行うことができるアプリ「クアイントイ(Quanh toi=『私の周り』の意)」を...

CWUR世界大学ランキング、越6大学が上位10%入り 4校上昇 (5日)

 アラブ首長国連邦(UAE)の「Center for World University Rankings=CWUR」が発表した2026年度のCWUR世界大学ランキングによると、ベトナムの6大学が世界のトップ10%に入った。  今年は世界で2万1291校の高...

フエ:国宝の阮朝玉座が修復完了、保護ガラス越しに公開へ (5日)

 フエ遺跡保存センターの幹部は3日、昨年5月に観光客によって破壊された国宝である阮(グエン)朝(1802~1945年)の玉座の修復が完了したと明らかにした。修復された玉座は、北中部地方フエ市内にあるフエ王宮のタ...

グラブ、新たなEV配車サービス開始へ 充電網整備がシェア獲得の鍵 (5日)

 シンガポール系グラブ(Grab)の現地法人グラブベトナム(Grab Vietnam)は、電気自動車(EV)およびハイブリッド車(HV)を利用した新たなEV配車サービス「グラブカー・EVプラス(GrabCar Xe Dien Plus)」を開始する。...

中国青海省とドンナイ市を結ぶ初の国際貨物列車が運行開始 (5日)

 中国青海省と東南部地方ドンナイ市を結ぶ初の国際貨物列車が3日、ハノイ市ドンアイン駅を出発し、ドンナイ市チャンボム駅へ向かった。これにより、中国内陸部とベトナムを結ぶ新たな越境物流回廊が開かれた。 ...

信頼性の高い公開会社トップ50、HDバンクが首位に (5日)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)は、「信頼性の高い公開会社トップ50(VIX50)」の2026年版を発表した。この中で、HDバンク[HDB](HDBank)が首位に立った。

26年5月ベトジョー記事10選:高市首相の訪越、猛暑など (5日)

 5月は、高市早苗内閣総理大臣がベトナムを訪問し、レ・ミン・フン首相およびトー・ラム書記長 兼 国家主席とそれぞれ会談しました。両会談では、日越間の「包括的戦略的パートナーシップ」を一層強化し、「自由...

越日・日越辞書(8万語収録)
©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved