ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

中国に売られた女性の22年ぶりの帰国、母と涙の再会

2016/12/18 05:58 JST配信
(C) vnexpress, Tien Hung, バウさん(右)と夫のヤンさん(左)
(C) vnexpress, Tien Hung, バウさん(右)と夫のヤンさん(左)

 中国に連れて行かれて10日近く経ってから、1人の中国人青年が2000人民元を支払い、バウさんを妻として連れて帰った。その青年の名はヤン・チャンフェンといい、当時バウさんよりもひと回り年下の19歳だった。

 ヤンさんはバウさんをバイクに乗せて、広西省北流市にある自宅に連れて帰った。ヤンさんの家は人里離れた貧しい地域にあり、そこに着くまでに半日かかった。「私を売った人は、もし妻になることを拒めば叩かれる、と言いました。実家も家族も恋しかったですが、耐えるしかありませんでした」とバウさん。

 ヤンさんの家はとても貧しく、小さい頃から両親もいなかったため、3人兄弟で互いに庇い合いながら育った。貧しい上に仕事もなかったためヤンさんに恋人はできず、妻を買うためにお金を捻出した。妻を連れて帰った翌々日、ヤンさんの家族は結婚式の代わりにお祝いの食事の席を設けた。

 「言葉がわからなかったので、初めの頃私たち夫婦はジェスチャーでコミュニケーションを取っていましたが、なんとなく理解できていました。半年くらい経つと少しずつ中国語がわかるようになり、話せるようになったので、生活は少し楽になりました」。

 バウさんいわく、中国に妻として売られた女性の中でも、夫に可愛がってもらえたバウさんは幸運なケースだという。売買で結婚することになった2人だが、短い期間のうちに愛情が生まれ、互いに愛し合うようになった。数年後には2人の男の子にも恵まれ、バウさんもリー・トゥーという名前で中国籍を取得した。

 「ヤンは私をとても愛してくれて、私は中国に売られた他のベトナム人妻のように叩かれたり罵倒されたりすることは一度もありませんでした。ヤンはとても穏やかで、私が叱ることの方が多いくらいです」とバウさんは笑いながら言い、隣の若い夫を抱きしめた。

 中国ではたくさんのベトナム人女性が妻として売られ、虐待に耐えかねて逃亡している。初めの頃、バウさんも逃げたかったというが、ヤンを愛するようになり、2人の子供が生まれると、ベトナムにもう1つ家族がいることを忘れてしまうことすらあった。

 「もちろん故郷も子供も母も恋しかったですが、ヤンの家族の状況も苦しく、またヤンとの間に生まれた子供2人も育てなければいけなかったので、帰国は先延ばしにするしかありませんでした。その後、夫の家族にも余裕ができて、夫婦だけの家を持つようになり、子供たちも自立したので、ようやく夫婦でベトナムに帰ることを考えられるようになりました」と、バウさんはこの22年間一度も連絡できなかったことを家族に説明した。

前へ   1   2   3   次へ
[Tien Hung, VnExpress, 24/4/2016 | 08:13 GMT+7, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
フンイエン省、「トランプブランド」案件で用地80ha超を新規割当 (26日)

 北部紅河デルタ地方フンイエン省人民委員会はこのほど、同省チャウニン村のコアイチャウゴルフ場・エコツーリズム・都市複合区プロジェクト「トランプ・インターナショナル・フンイエン(Trump International Hu...

ベトナム人民軍第5軍区が無人機大隊を設立、ハイテク戦に対応 (26日)

 ベトナム人民軍の第5軍区参謀部は25日、南中部地方ダナン市で「無人機大隊」の設立に関する発表式を開催した。同大隊は、現代のハイテク戦闘や新たな情勢における祖国防衛任務に対応するため、ベトナム人民軍総...

米AMCロボティクス、バクニン省にロボット工場 26年後半稼働へ (26日)

 米国ナスダック証券取引所に上場する人工知能(AI)搭載ロボットメーカーであるAMCロボティクス(AMC Robotics)は、北部地方バクニン省にロボットの商業生産に向けた面積6150m2の生産施設を賃借した。第1期の投資...

デジタル時代の憩いの場、街角の新聞スタンドを守り続ける退役軍人 (21日)

 南部地方タイニン省チャンバン街区のチャンバン郵便局の門前に、40年近く前から営業している小さな新聞スタンドがある。地元の多くの人にとって、ここは毎朝新しい新聞を売っている場所というだけでなく、過ぎ...

FPTとマイクロソフト、アジア全域でAIフロンティア推進 (26日)

 ベトナムのIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、エンタープライズ人工知能(AI)の導入加速および共創の推進を目的として、米国のテクノロジー企業であるマイクロソフト(Mi

フィリピン警察、ビンファスト製小型EVをパトカーに初採用 (26日)

 フィリピンのカラバルソン地方カビテ州ノベレタの警察はこのほど、不動産開発を中核とするベトナムの民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーである

「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイト、ベトナム子会社を増資 (26日)

 「かっぱ寿司」などの飲食店の経営を手掛けるカッパ・クリエイト株式会社(神奈川県横浜市)は、ベトナムにおいて事業拡大を図るための資金調達を目的に、ベトナムで飲食業を展開するカッパクリエイトベトナム(Ka...

グリーンSM、電動バイク配車・配送サービスを19省・市に拡大 (26日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「グリーン

スタンチャート銀、ベトナムの1~6月期GDP成長率+6.5%予想 (26日)

 英国系スタンダード・チャータード銀行(Standard Chartered Bank)の最新レポートによると、2026年1~6月期のベトナムの国内総生産(GDP)成長率は前年同期比約+6.5%に達し、力強い回復力を維持する見通しだ。一...

航空機内のモバイルバッテリー規制強化、7月から使用・充電禁止 (26日)

 ベトナムで7月1日から、航空機内におけるモバイルバッテリーの輸送安全に関する新たな規定が適用される。乗客は機内持ち込み手荷物からモバイルバッテリーを取り出して確認しやすい場所に置く必要があり、飛行...

対仏抗戦の英雄ラ・バン・カウ氏、老衰のため94歳で死去 (26日)

 「人民武装部隊の英雄」の称号を持つラ・バン・カウ大佐が24日、老衰のためハノイ市の第108軍隊中央病院で死去した。94歳だった。同氏は、フランス統治下の対仏抗戦期の1950年に起きた「秋冬の国境戦役」におけ...

世界ベスト空港ランキング、越3空港選出 アジア首位は伊丹空港 (26日)

 航空会社の補償やサポートを手掛ける世界的な企業、エアヘルプ(AirHelp)はこのほど、2026年の「世界ベスト空港(The world’s best airports 2026)」を発表した。ベトナムからは3か所の空港が選出された。  ...

ランソン省:線路でフラフープ練習の47歳女性に罰金処分 (26日)

 公安省傘下交通警察局は25日午前、東北部地方ランソン省警察交通警察部が、線路の上に立ってフラフープの練習をしていた女性に対して行政処分を下したと明らかにした。  これに先立ち、交通警察局のホット...

Specteeなど日系2社、ザライ省で洪水予測システム社会実装へ (26日)

 株式会社Spectee(東京都千代田区)と株式会社Aqunia(東京都中央区)は、南中部地方ザライ省農業環境局との間で、洪水予測・早期警戒システム(EWS)の社会実装に関する覚書(MoU)を締結した。  この取り組みは、...

全日本銃剣道連盟、ホーチミン市剣道連盟に武道具を寄贈 (26日)

 在ホーチミン日本国総領事館のさくらホールで18日、公益財団法人全日本銃剣道連盟から提供を受けた武道具を、ホーチミン市剣道連盟に寄贈する引き渡し式が開催された。この寄贈は、2025年度(令和7年度)の「スポ...

越日・日越辞書(8万語収録)
©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved