![]() (C) VIETJO/Sa Huynh, グエンフエ通り |
1914年、クランツ通りとデュペレ通りはソンム大通り(Somme)という名の1本の通りになり、1955年までにベトナム共和国政府によりハムギー大通りと改名された。ハムギー大通りはトンドゥックタン通りからベンタイン市場前のクアックティチャン広場までの約1kmの長さ。
ハムギー通りはかつて市内を走る路面電車の始発点だったほか、鉄道の通過点でもあった。最初のサイゴン駅はハムギー通りのバクダン船着場(Bach Dang)近くにあり、その後ベンタイン市場のエリアへ移された。
レズアン大通り(Le Duan)
サイゴン動植物園から統一会堂(旧南ベトナム大統領官邸)までの約2kmに及ぶこの通りは、サイゴンがフランスに占領される前から存在していた。その後、この通りは新政府の本拠地における中心的な大通りとなった。
当初、通りの名前はチンフー大通り(Chinh Phu=「政府」の意)だったが、サイゴンを訪れたことのあるカンボジアの国王にちなんでノロドム大通り(Norodom)と改名された。
1950年、ノロドム会堂がベトナム国のバオダイ政権によりドックラップ(Doc Lap=「独立」の意)会堂と称されるようになり、ノロドム通りもトンニャット通り(Thong Nhat=「統一」の意)と改名された。
5年後、トンニャット大通りはベトナム共和国政府の政治・外交の中心になり、司令部や外交機関などが多数置かれるようになった。
1975年以降、ドックラップ(独立)会堂はトンニャット(統一)会堂と改名され、同じくトンニャット通りも4月30日通り(30 thang 4)となった。1986年までに、この大通りはホーチミン市当局により現在のレズアン通りと呼ばれるようになった。
>> ホーチミン市人民委員会庁舎、国家級遺跡に認定 (2020/11/10)
>> ホーチミン:バクダン港のトゥーグー国旗掲揚台を改修・復元へ (2020/08/26)
>> ホーチミン:グエンフエ通りのロータリー跡地に音楽噴水を建設 (2019/03/25)
>> グエンフエ通り、歩行者天国に生まれ変わった運河の歴史 (2016/03/20)
>> ニャーゾン港の秘密~フランス植民地時代のサイゴン~ (2016/02/11)
>> サイゴンの市場に名を残す1人の将軍と5人の女性たち (2015/11/15)
>> 「犬小屋交差点」の由来…ホーチミンで有名な5つの交差点 (2015/10/25)
>> サイゴンの歴史と共に残る6つの橋 (2015/08/16)