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障がい者の生活改善へ、高3男子が音声操作型ロボットハンド開発

2019/03/24 05:45 JST配信
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 北中部地方ハティン省のキーアイン高校3年生の男子生徒2人が、上肢に障がいを持つ人向けに声で操作することができるロボットハンドを開発し、全国中高生科学技術コンテストで3位に入賞した。ロボットハンドを開発したのはホアン・ミン・フックさんとグエン・チュン・キエンさんで、物理の教員グエン・スアン・トゥンさんの指導のもと半年にわたり研究を重ねてきた。

 「現代社会の中で、経済社会の発展と共に政府や各世帯をはじめとする社会全体が、障がい者が健常者と平等に社会参加する機会を享受する権利を保障するために努力してきました。それでも、障がい者は日常生活や仕事、社会参加において多くの困難に面しています」とフックさんは研究の動機を語る。

 その中で2人が最も影響を受けたのは、上肢に障がいがあるグエン・スアン・リーさんとの出会いだった。2人は障がいのなかでも上肢障がいは食事をはじめとする日常生活に支障が大きく、家族による介助に頼らざるを得ない場合が多いことを知り、事故や戦争、先天的に上肢が欠損している人の役に立つことをしたいと考えた。

 2人は強い決意を胸に、教員のトゥンさんにアイディアを相談し、高校の支援を受けて2018年6月から研究を始めた。ところが資料が少ないだけでなく、部品も足りず、ネット注文して1週間後にやっと部品が届き、作業を再開できたこともあった。

 「語り切れないくらい苦労は多かったですが、トゥン先生や学校や家族が応援してくれたので頑張れました。新しいアイディアを思いつくと、フックと2人で絶対に諦めないでやり切ろうと約束していました」とキエンさん。

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