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トランスジェンダーが集う「闇市」に潜入【前編】ホルモン剤の売買の実態

2021/01/17 05:49 JST配信
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 経済的に余裕がなく、海外で手術を受けることができない人は、ホルモン剤を使用して「本当の性」に対する欲望を満たす。リン・ダンさんもその1人だ。リン・ダンさんによると、実際のところは性転換に成功した人も、まだ「いじっていない」人も、「本当の性」で生きたければホルモン剤の使用が必須だという。

 しかし、ベトナムでは、薬局などでホルモン剤が公に販売されているわけではない。ホルモン剤を入手するには、リン・ダンさんのように「闇市」に足を踏み入れ、購入するしかない。「私たちは秘密のグループのメンバーと一緒に購入したり、売り手を友人に紹介してもらったりして手に入れています」とリン・ダンさん。

 記者は、リン・ダンさんの協力を得て、男性から女性になるためにホルモン剤を探しているふりをして、フェイスブック(Facebook)のトランスジェンダーの秘密のグループに潜入した。管理人に承認されてから、記者はグループのページにホルモン剤を探していることなどを書き込んだ。

 わずか数分後、多くのメンバーからコメントがあり、ホルモン剤の購入方法についても教えてもらえた。記者は、T.D.N.T.という人物の「V.T.H.やL.A.M.、D.T.M.K.とつながって連絡してみて」というアドバイスをもとにD.T.M.K.なる人物に連絡してみると、闇市には飲み薬や注射薬、パッチ薬など様々な種類のホルモン剤があることがわかった。

 M.K.は記者に「あなた、まだ男らしすぎるわね。そんなひげじゃ飲み薬は使えないわよ。飲み薬は効果が低くて、注射のほうが効果も高い。注射にも価格によって2つの種類があって、タイ製は1本16万VND(約730円)、ドイツ製はタイ製よりも2万~4万VND(約91~180円)高いの」とアドバイスした。

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