ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

橋からの飛び降り自殺を阻止せよ、カントー橋警備隊の任務

2021/02/28 05:52 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress

 午前5時、勤務時間を終えたハウさんは、女性がカントー橋から立ち去るのを見送ると、ようやく安心してバイクで帰路についた。これは、ハウさんが救ってきた数十人の飛び降り未遂の一事例だ。

 カントー橋の安全秩序警備隊には約50人が所属し、主に橋の警備、事故発生時の交通整理サポートなどを担っている。自殺しようとしている人を思い止まらせ、話を聞いて救助する仕事は本来の任務外ではあるが、皆「死ぬところを目の当たりにして救わないわけにはいかない」という良心から引き受けている。

 今回の救助案件には時間を要したものの、ハウさんは昨年出くわしたケースのように傷を負わずに済んだ。

 昨年のある夜、ハウさんはパトロール中に1組の男女のカップルが揉めているのを目撃した。女性が欄干を登って橋の外側に行き、飛び降りようとするところを恋人が引き止めていた。ハウさんもすぐに女性の両手を掴むと同時に、通行人に警備員室まで行って同僚を呼んで来て欲しいと伝えた。

 女性の手を掴んでいる間にハウさんは痛みを感じた。ふと見ると、女性がハウさんの手を噛み、血が出ていた。「とても痛かったですが、手を離せば女性が飛び降りてしまうので、離すことはできませんでした」とハウさんは振り返る。

 その間にハウさんの同僚も駆けつけ、野次馬が集まって渋滞が起きないように交通整理を行い、警察に通報して応援を要請した。ハウさんの必死の救助が続き、1時間以上経ってようやく女性は警察に手錠を掛けられ、そのまま病院に連れて行かれた。

 カントー橋メンテナンスチームの副隊長を3年以上務めているビンロン省出身のファム・タン・タインさん(男性・42歳)は、2年前にある青年を救助できなかった辛い経験から、迅速な行動を取るようになった。タインさんは欄干の外側にいる人が飛び降りようとしているのを見つけると、ためらうことなく近づいてしっかりと手を掴んでから語りかけ、橋の内側に引き寄せるようにしている。

 「1秒でも遅れれば救助が間に合わないこともあります」とタインさん。2年前、タインさんは飛び降りようとしていた青年を説得した後、青年が欄干の内側に戻って来たためもう大丈夫だと思い、手を離してしまった。しかしその一瞬の隙に、青年は再び欄干を登り、川に落ちていったのだ。

前へ   1   2   3   次へ
[VnExpress 05:00 22/01/2021, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています 免責事項
新着ニュース一覧
ホーチミン:バス16路線で紙のチケット発券を試験的に廃止 (4:27)

 ホーチミン市建設局傘下の公共交通管理センターは11日夜、市内を走るバス16路線で紙のチケット発券を試験的に廃止し、電子チケットおよび柔軟な決済手段を導入すると発表した。  対象路線は、◇1番、◇4番、◇...

高速道路の路肩で仮眠、運転手に罰金7.9万円 (4:02)

 第6高速道路交通警察隊は12日夜、南中部地方ラムドン省のビンハオ(Vinh Hao)~ファンティエット(Phan Thiet)間高速道路で、規定に違反して路肩に車を停めていた運転手の事案を処理したことを発表した。  同...

NTT-AT、ハノイ工科大とインターン受入れでMOU締結 (3:07)

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(東京都新宿区)は、ハノイ工科大学の電気・電子工学部(SEEE)との間で、同大学からのインターンシップ生の受入れを加速していくため、2月23日に覚書(MOU)を締結した。  同社...

ホーチミンの市場とともに生きる:ホアフン市場 (15日)

 まばらな呼び込みの声が響いては消えていき、ホアフン市場は再び果てしない静寂に包まれる。しかしその静寂の中で、馴染みのリズムで鼓動を続ける「心」がある。それは記憶の鼓動であり、素朴で飾り気はないが...

しゃんぷーがベトナム進出、ホーチミンにヘアサロン開業 (2:14)

 愛知県春日井市でヘアサロン「SHAMPOO LOVERS」を運営している有限会社しゃんぷー(愛知県春日井市)は、同社100%出資子会社となるベトナム現地法人「しゃんぷー・ベトナム(SHAMPOO VIETNAM)」を2025年3月14日付...

ASEAN外相が会合、中東情勢への懸念と協力を確認 (14日)

 東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相らは13日、中東情勢に関する特別オンライン会合を開催した。ベトナムからはレ・ホアイ・チュン外相が出席し、紛争の激化が世界や地域の政治、安全保障、経済に深刻な影響を与え...

商工省と財政省、ガソリン価格据え置き 4回連続で基金拠出 (14日)

 商工省と財政省は13日夜、ガソリンおよび石油製品の国内販売価格を据え置くことを決定した。世界的なエネルギー価格の変動が続く中、4回連続となるガソリン・石油価格安定基金の大幅な拠出を実施し、市場の安定...

ダナン:午年モニュメント2体の展示期間を6か月延長 (14日)

 南中部地方ダナン市人民委員会は10日、2026年のテト(旧正月)で展示された印象的な2体の午年モニュメントについて、展示期間を6か月延長する内容の公文書を発行した。雨季・台風シーズン到来による安全面の観点...

ホーチミン:AIロボットバリスタのカフェが話題に (14日)

 ホーチミン市タインミータイ街区(旧ビンタイン区)ディエンビエンフー(Dien Bien Phu)通り632番地にあるカフェ 兼 フラワーショップ「ブルームズ・アンド・ブリューズ・バイ・エラム・サイゴン(Blooms and Brews...

決済アプリ「MoMo」、全国のPVオイル店舗でガソリン1L無料提供 (13日)

 地場決済アプリ大手「モモ(MoMo)」はこのほど、PVオイル[OIL](PV Oil)と協力し、全国のOILの店舗1141か所で、1L分(2万5220VN

ベトナムでクレーンゲームの人気拡大、初期投資と収益の実態 (13日)

 かつてはスーパーマーケットや遊園地に点在する程度だったクレーンゲーム機が、ベトナムで一般的なビジネスモデルとして広がりを見せている。若者やカップルを中心に「遊び」として人気を集める中、その初期費...

住友商事、タインホア省で北中部初の日系工業団地を着工 (13日)

 住友商事株式会社(東京都千代田区)は北中部地方タインホア省で11日、「第4タンロン工業団地(TLIP4)」の起工式を開催した。TLIP4は、北中部地方で日系企業が初めて開発する工業団地となる。  TLIP4の総事業...

ハイフォン市開発計画承認、50年に人口950万人規模へ (13日)

 チャン・ホン・ハー副首相は11日、2075年までを視野に入れた2050年までの北部紅河デルタ地方ハイフォン市開発計画を承認する首相決定第423号/QD-TTgに代行署名した。同市を近代的でスマートな国際競争力のある...

ホーチミン:米ワールドホテルズ運営の高級レジデンスが登場へ (13日)

 ホーチミン市で、米国の高級ホテル・リゾートブランドであるワールドホテルズ(WorldHotels)が運営するブランドレジデンス・タワー「ルッソ・サイゴン(Lusso Saigon)」がまもなく登場し、投資家の大きな注目を集...

アプリ「VNeID」が選挙ポータルに、スマホで投票所変更も (13日)

 3月15日に実施される第16期(2026~2031年任期)の国会議員および各レベル人民評議会議員を選出する総選挙に向けて、ベトナム各地でデジタル技術の導入が進んでいる。国家人口データベースや電子身分証明アプリ「...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved