ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

がんと闘いながら記憶喪失の親友と暮らす、70代の2人の友情

2021/04/04 05:29 JST配信
(C) thanhnien
(C) thanhnien 写真の拡大
(C) thanhnien
(C) thanhnien 写真の拡大

 71歳のディン・ロンさんは、自分のほうがまだ元気だからとがんを患いながらも毎日お金を稼ぎに出かけ、同い年の親友であり、記憶を失ったルオン・フイン・タイさんの世話をしている。タイさんにとって、ロンさんの存在は唯一残った記憶だ。

 タイさんとロンさんは、ホーチミン市フーニュアン区の南北統一鉄道の線路脇にある小さな部屋に2人で暮らしている。部屋は数m2の広さしかなく、小さなマットレスと古びたテレビ、扇風機、その他雑多なものだけが置かれている。

 2人はかつてのサイゴンで出会った。当時は現在の学年でいう6年生(中学1年生)だった。その後はしばらく会わない時期もあったが、社会人になると2人ともサイゴンに残り、当時はまだ他にも何人か友人たちがいたため、たまに会ってはお茶をしていた。

 今から約10年前、タイさんが足を骨折してしまった時にロンさんが看病をした。以来、独身の2人はホーチミン市2区の貸し部屋で同居を始め、あちこちに引っ越した後、現在の住まいに落ち着いた。今の家賃は月200万VND(約9700円)だ。

 2019年、タイさんは胆嚢摘出手術を受けた後から記憶力が低下していった。それからタイさんはめったに言葉を発さなくなり、1日中部屋で寝転んでテレビを見るだけになった。不思議なことに、他のことは覚えていられないタイさんだが、唯一ロンさんのことだけは覚えている。

前へ   1   2   3   次へ
Clip to Evernote
[Thanh Nien 12:59 26/03/2021, A].  © Viet-jo.com 2002-2021 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。免責事項
最新ニュース [特集]
ホーチミンの「資源回収集落」に暮らす人々、集団感染で生き死にの境 (11/28)
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の襲来で、ホーチミン市の「資源回収(ベーチャイ=ve chai)集落」に暮らす人々のほとんどが感染者(F0)となり、多くが生き死にの境に直面した。集団感染(クラスター)の発生か...>> 続き
映画「COME & GO カム・アンド・ゴー」日本公開、小野美由紀(作家)×リム・カーワイ(映画監督)対談 (11/21)
 アジア9か国・地域のキャストが出演するリム・カーワイ監督作「COME & GO カム・アンド・ゴー」が、11月19日に日本で公開された。この映画は、中国、香港、台湾、韓国、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ネパ...>> 続き
乳児期の火傷で顔にケロイド、差別を乗り越え夢のケーキ屋をオープンした男性 (11/14)
 顔にケロイドがあるゴ・クイ・ハイさん(男性・27歳)は、10歳のときに聴覚障害を持つ友人の誕生日ケーキを買いにケーキ屋に入ったが、顔が醜いという理由で店から追い出されてしまった。それからというもの、ハ...>> 続き
米国で7年服役した有名ハッカー、政府公認の専門家として社会貢献 (11/7)
 「HieuPC」ことゴ・ミン・ヒエウさん(男性・32歳、南中部高原地方ザライ省出身)は、多国籍サイバー犯罪者集団の1人として2013年に米国で逮捕された、有名な元ブラックハットハッカーだ。米国で7年間服役した後...>> 続き
新型コロナで彼女の故郷に足止め、そのまま結婚したサイゴンの男性とモン族の女性 (10/31)
 4月30日の南部解放記念日に伴う連休に合わせて、西北部地方ライチャウ省に暮らす恋人のもとを訪れたホーチミン市出身のグエン・タイン・ゴックさん(1996年生まれ)は、同時期に新型コロナウイルス感染症(COVID-1...>> 続き
これより過去の記事は、特集記事一覧でご覧ください。
©VIETJO ベトナムニュース 2002-2021 All Rights Reserved
運営:VERAC Company Limited