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彼女にフラれてボディビルの道へ、ベトナム人青年が日本でチャンピオンになるまで

2022/01/16 10:52 JST配信 (2022/01/21 17:50 JST最終更新)
(C) vnexpress
(C) vnexpress

 出場者は大会の1週間前から水抜きと塩抜きをすることで皮下水分を減らし、大会当日に皮膚が筋肉に張り付いているような、ボディビルダーとしてバランスの良い身体になるよう調整しなければならないのだ。

 2か月後、福岡で開催されたボディビル大会でソンさんは見事優勝した。それからというもの、ソンさんは在日ベトナム人コミュニティの中でさらに有名になり、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフォロワーも2~3倍に増え、商品の販売数も増加した。

 そして2019年末には借金の返済も完了し、2人で始めた会社は12人のスタッフを抱えるまでに成長した。

 輸入販売ビジネスで成功を収めたソンさんは、別の分野にも進出し始めた。2019年10月、日本で初となるベトナム人経営の面積100m2のジムを大阪市の中心地にオープンした。また、ジムのほかに理髪店やリサイクルショップなども開き、毎月の総売上高は20億VND(約1020万円)に上り、利益率は35%となっている。

 「ソンさんはボディビルでも仕事でも、何に対しても全力で努力する人です」と、ソンさんの元上司で、一般社団法人日本ベトナム協会の副会長を務めるグエン・ドゥック・ロン氏は話す。

 初めて出場した大会での敗北が忘れられず、ソンさんは2020年10月に再び関西地区から300人の有名選手が集まる同じ大会に出場し、見事優勝した。2021年には「FWJウエストジャパンチャンピオンシップ(FWJ WEST JAPAN CHAMPIONSHIPS)」と「オリンピアアマチュアジャパン(Olympia Amateur Japan)」のメンズフィジーク部門でもチャンピオンの座を獲得し、プロカードを手にした。

 ボディビルに情熱を注ぐ息子を見て、父親のコンさんは「いつ大学に戻るのか」と聞くことはなくなった。ソンさんは現在、サプリメントのオリジナルブランドを、ベトナムのブランドとして日本で立ち上げることを計画している。「オリジナルブランドを持つことは、たくさんのお金を持つことよりもずっと幸せです」とソンさんは語った。

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