ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

チリソースで億万長者になったベトナム系米国人

2023/03/05 10:11 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress

 チャン氏は16歳の時に兄と一緒にサイゴン(現在のホーチミン市)に移り、化学薬品店で働き始めた。その後、学業のためにソクチャン省に戻ったが、ベトナム共和国政権下で強制的に入隊させられた。

 「他に選択肢はありませんでした。夜中に警察が自宅を訪ねてきたんです」とチャン氏。兵役中、チャン氏は戦争に行くことなく主に料理人を務め、ベトナムの南北が統一された1975年に兵役を終えた。

 その後、チャン氏は妻のエイダさんと結婚し、兄と一緒に家族の土地で唐辛子の栽培を始め、チリソースの製造に切り替えた。当時市場に出回っていたチリソースは辛さや風味が物足りないことに気づいたチャン氏は、生唐辛子を購入し、化学物質の知識を生かして、よりフレッシュでスパイシーなチリソースを作ることに決めた。

 「生唐辛子の市場価格は不安定なので、チリソースを作りたかったんです。チリソースを作ることができれば、フレッシュな旨味と風味を保ちながらも低価格で販売できますから。唐辛子の価格が上がっても、我々のチリソースは元の価格を維持して市場を構築してきたんです」とチャン氏は語る。

 米国に移り住んでから、チャン氏は地元の各市場で唐辛子を仕入れ、1980年2月にフイフォンフーズを設立した。チャン氏の生まれ年である酉年にちなんで、ロゴには雄鶏のイラストを採用した。

 チャン氏は緑色のトラックでシラチャーソースの販売を始めた。1987年頃には需要が高まり、チャン氏は持っていたゴールドを売ってロサンゼルスの東にあるローズミードに232m2の広さの建物を購入し、フイフォンフーズの新たな生産拠点とした。

 それから10年も経たないうちに、近くにあったワムオー(Wham-O)の古い工場を購入して生産を増強し、2010年にはローズミードの近くのアーウィンデールに立地する広さ603m2の拠点に移転し、現在に至る。

 会社の急速な成長に伴い、新たな課題も発生した。2014年、工場から発する唐辛子の臭いが「地元住民を不快にさせている」として、アーウィンデール市はフイフォンフーズを提訴した。この訴訟は物議を醸し、政治家たちはチャン氏とフイフォンフーズに対し、ロサンゼルスから出ていくよう要求した。

 チャン氏がマスコミの前に姿を現すことはめったになかったが、工場を一般公開し、住民に見学してもらうことでこの訴訟に対抗した。「チャン氏が人々の注意をひいた理由の1つは、彼自身が控えめな人だったという点です。彼の関心事は、事業をうまく運営することだけだったんです」と、2013年にシラチャーソースに関するドキュメンタリー映画を制作したグリフィン・ハモンド氏は語る。そして、2014年5月に市は訴えを取り下げた。

前へ   1   2   3   次へ
[VnExpress 11:47 08/02/2023, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
ホーチミン:都市計画承認、50年にGRDP1.2兆USDへ (16日)

 ホーチミン市人民委員会のブイ・スアン・クオン副主席はこのほど、100年の長期ビジョンを掲げる2025~2050年期のホーチミン市都市計画概要を承認する決定に署名した。  2050年までに人口2000万~2200万人の...

世銀、ベトナム経済の強靭性を評価 26年成長率+6.8%と予測 (16日)

 世界銀行(WB)は15日に発表した経済見通しで、ベトナム経済が世界的な不確実性の中で高い強靭性を示していると評価した。2026年の国内総生産(GDP)成長率は逆風により+6.8%に減速するものの、中期的には回復傾向...

カナダ海軍のフリゲート「シャーロットタウン」、ダナンに寄港 (16日)

 カナダ海軍のハリファックス級フリゲート「HMCSシャーロットタウン(HMCS Charlottetown)」が15日、南中部地方ダナン市のティエンサ港に入港し、18日までの日程で同市の親善訪問を開始した。代表団には士官およ...

半世紀の時を超え、古びた水筒が導いた兵士の帰郷 (10日)

 北中部地方クアンチ省の「火の土地」に眠ること半世紀以上、烈士(戦死者)であるチャン・ミン・トゥエンさんは、親族によって故郷へと連れ帰られた。トゥエンさんの帰郷への旅は、50年以上も地中に埋もれ、変形...

ハノイ工科大生が新作ゲーム発表、大ヒット「フォー店」の続編 (16日)

 ハノイ工科大学(HUST)の男子学生が、大ヒットしたインディーゲーム「ハイさんのフォー店(Brother Hai’s Pho Restaurant)」に続く新作「バインミー・バックコア(Banh Mi Bach Khoa)」を発表した。  米国の動...

映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」、ベトナムで公開 (16日)

 劇場アニメ「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」が、5月15日にベトナムの映画館で公開された。上映時間は95分で、ベトナムでのレイティングはT16(16歳未満鑑賞禁止)となっている。  同作品は、富野由悠季...

人気歌手ミウ・レの薬物使用、起訴見送り 1年間の居住地管理措置 (15日)

 北部紅河デルタ地方ハイフォン市カットハイ特区の宿泊施設で発生した違法薬物使用事件について、同市第4地域人民検察院は14日、男女3人の起訴を承認した。一方、事件に関与した歌手で女優のミウ・レ(Miu Le、本...

クアンニン省:高付加価値商品の輸送車両、通行料を無料化 (15日)

 東北部地方クアンニン省は、携帯電話や自動車部品などの高付加価値商品を輸送する車両を対象に、期間限定で通行料を無料化する政策を導入した。  これは、物流コストの削減を通じて企業の輸出入活動を支援...

三菱自動車、FPTジャパンとソフトウェア領域で協業検討 (15日)

 三菱自動車工業株式会社(東京都港区)は13日、ベトナムのIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下のFPTソフトウェア(FPT Software)の日本法人であるFPTジャパンホールディン

アップルマップ、ベトナム新行政区画データに対応 旧地名も検索可 (15日)

 米国のテクノロジー企業であるアップル(Apple)の地図アプリ「アップルマップ(Apple Maps)」は、ベトナムの新しい行政区画データへの同期を開始した。新旧両方の地名検索に対応し、住所検索の精度向上や新機能追...

ベトナムヤクルト好調、1~3月期の販売伸び率が海外トップに (15日)

 株式会社ヤクルト本社(東京都港区)が発表した2026年3月期の決算資料によると、ベトナム事業における乳製品の販売が好調に推移しており、2026年1~3月期の速報値では販売本数の伸び率が海外事業所の中でトップと...

ザライ省、東南アジア初の遠洋マグロオークションセンターを設立へ (15日)

 南中部地方ザライ省人民委員会は13日、国会経済財政委員会との会議で、タムクアン漁港を東南アジア初の遠洋マグロオークションセンターを備えた水産物流センターとして開発する投資計画を提案した。 漁港の...

ビンファスト、製造部門を分離譲渡へ 自動車産業撤退は否定 (15日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(Vinfast)は、製造部門を分離して約5億3000万USD(約840億円)で投

韓国YBMがハノイに語学学校を開設、留学支援や人材紹介も (15日)

 語学学校運営や語学書籍出版を手掛ける韓国の韓国のYBMはこのほど、ベトナム子会社のYBMベトナム(YBM Vietnam)を通じて、ハノイ市に外国語学校「UFO外国語センター(UFO Foreign Language Center)」を開設した。...

ベトナム産ゴマの品質向上へ、韓国政府機関が支援 (15日)

 韓国政府の農林畜産食品省と韓国農漁村公社はこのほど、ベトナムで「ベトナム産ゴマのバリューチェーン強化事業」を開始したと発表した。  同事業は、北中部地方ゲアン省と南部メコンデルタ地方ドンタップ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved