ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

【AFF三菱電機カップ2022・グループA展望】前回王者タイと準優勝インドネシアの突破が濃厚、ダークホースは混血集団フィリピン

2022/12/18 09:00 JST配信
(C)AFF Mitsubishi Electric Cup
(C)AFF Mitsubishi Electric Cup 写真の拡大.

 東南アジアサッカーの王者を決めるAFFカップ2022が2022年12月20日~2023年1月16日の日程で開催される。今大会から冠スポンサーがスズキ自動車から三菱電機に引き継がれ、大会公式名は「AFF三菱電機カップ」となる。東南アジアが熱狂する1か月にわたる熱い戦いが間もなく始まる。今回の特集では、AFF三菱電機カップを展望。まずは前回王者タイと前回準優勝インドネシアが同居するグループAを紐解く。

 グループAの顔触れは以下の通り。※FIFAランキングは2022年11月時点。※AFFカップ最高成績はベスト4以上のみ掲載。

・タイ(FIFAランク:111位) AFFカップ最高成績:優勝6回(1996, 2000, 2002, 2014, 2016, 2020)
・インドネシア(同152位) AFFカップ最高成績:準優勝6回(2000, 2002, 2004, 2010, 2016, 2020)
・フィリピン(同133位) AFFカップ最高成績:ベスト4:4回(2010, 2012, 2014, 2018)
・カンボジア(同177位)
・ブルネイ(同190位) ※予選勝者、1996年大会(当時はタイガーカップ)以来、26年ぶりのAFFカップ本大会出場。

注目の上位争いは?

 グループAの大本命は何といっても前回王者のタイだ。今大会に不参加のMFチャナティップ・ソングラシンの不在は大きな痛手となるが、それでもチームの格としては頭一つ抜けた存在であることは間違いない。これに続くのが、シルバーコレクターを返上して初優勝を狙うインドネシア。国内リーグでの暴動事件で多数の死傷者を出したインドネシアにとって、国際社会で良い印象を残すためにも、今大会は重要なものになるはずだ。

 2021年に開催された前回大会のタイが圧倒的な強さを見せていたのに対し、2022年に入ってからのタイはそれまでの勢いが鳴りを潜めている。チームの支柱であるチャナティップの怪我と不調によるところが大きいが、自国開催したキングスカップ2022では初戦で対戦した苦手のマレーシアにPK戦(1-1(3-5))の末に敗退。続く3位決定戦ではトリニダードトバゴに2-1で辛くも勝利したものの、サポーターを満足させる内容ではなかった。

 一方、このところ上り調子なのがインドネシアだ。元韓国代表監督のシン・テヨン氏がU-20からA代表までを指揮しており、チーム内のコンセプトが一貫している。その実力は、東南アジアの2強とされるタイ、ベトナムと肩を並べるもの。現在のチーム状況でいえば、タイとインドネシアはほぼ互角。インドネシアは6年以上もタイに勝っていないが、今大会では十分に勝機があり、リベンジに燃えていることだろう。

ダークホースはどこか?

 タイとインドネシアは今大会の優勝候補であり、この2チームがグループAを1位と2位で突破する可能性は極めて高いが、この2チームから虎視眈々と勝ち点を奪おうとするダークホースの存在も軽視することは出来ない。

 ダークホースの筆頭となりそうなのはフィリピンだ。「雑種の犬」を意味するアスカルズの愛称を持つフィリピン代表は、その名の通り混血選手が非常に多いのが特徴。欧州育ちの混血選手を中心に代表を強化しており、高さと強靭なフィジカルを持つ選手が多く、このことは小柄な選手が多い東南アジアでは大きな武器になっている。J2水戸ホーリーホックのDFタビナス・ジェファーソンも代表チームの一員。個々のレベルは非常に高いものがあるが、チームとして一枚岩になれるかがポイントとなる。

 そして、元日本代表のMF本田圭佑が実質監督を務めるカンボジアも近年成長著しいチームの一つ。かつては東南アジアでも最弱の部類に入ったが、特に中盤から前線にかけては優秀な若手が育ってきており、勢いに乗った時の怖さがある。しかし、総合力でみれば東南アジアの中堅にようやく仲間入りできたといったところ。まだまだタイやインドネシアを脅かす存在ではないが、挑戦者としての存在感は日に日に増している。



グループA試合日程

2022年12月20日(火)
 カンボジア vs フィリピン
 ブルネイ vs タイ
2022年12月23日(金)
 フィリピン vs ブルネイ
 インドネシア vs カンボジア
2022年12月26日(月)
 ブルネイ vs インドネシア
 タイ vs フィリピン
2022年12月29日(木)
 インドネシア vs タイ
 カンボジア vs ブルネイ
2023年1月2日(月)
 タイ vs カンボジア
 フィリピン vs インドネシア

※記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+

[2022年12月16日 ベトナムフットボールダイジェスト+].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
クアンチ省:故レ・ズアン書記長の記念館が完成 (6:34)

 北中部地方クアンチ省チエウフォン郡チエウタイン村で4月28日、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30日)を記念して、故レ・ズアン書記長記念館の竣工式が開催された。  同省の重要革命史跡...

ホーチミン:空港新ターミナル行き電気バス路線を運行開始 (5:42)

 ホーチミン市交通公共事業局傘下の公共交通管理センターは4月28日、ホーチミン市1区サイゴンバスターミナル(ben xe buyt Sai Gon)とタンソンニャット国際空港を結ぶ「109番」の路線バスについて、このほど開業...

ベトジェットエア、5月5日限定で運賃55%割引キャンペーン (4:48)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、5月5日(月)の午前0時から23時までの1日限定で、ベトナム国内線と国際線のエコクラス運賃が55%割引(税など含まず)

1975年4月30日、統一会堂でベトコンの旗を振った兵士の記憶 (4/27)

 1975年4月30日、特殊部隊の兵士だったファム・ズイ・ドー上尉(男性・75歳)は、南ベトナム大統領官邸(現在のホーチミン市の「統一会堂」)の2階に駆け上がり、南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)の旗を何度も振っ...

4月のベトジョー記事10選:トランプ関税、石破首相訪越など (1日)

 4月は、ドナルド・トランプ米大統領が、世界各国からの輸入品に対し「相互関税」を課すと発表しました。180以上の国・地域に一律10%の関税を課した上で、国・地域ごとに異なる税率を上乗せし、ベトナムに対し...

4月のベトジョー記事アクセス数ランキング (1日)

 VIETJOベトナムニュースが4月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:200年の歴史を有する毒ヘビ養殖村、高収入も危険と隣り合わせ

4月30日の南部解放記念日と5月1日のメーデーに読みたい記事8選 (4/30)

 今から50年前の1975年4月30日、サイゴンの南ベトナム大統領官邸(現在のホーチミン市の「統一会堂」)の正門に2台の戦車が突入し、サイゴンが陥落しました。これにより、長く続いたベトナム戦争が終結しました。 ...

ベトナム軍事歴史博物館、南部解放記念日に伴う5連休は入館無料 (4/30)

 ハノイ市ナムトゥーリエム区にあるベトナム軍事歴史博物館は、4月30日(南部解放記念日)と5月1日(メーデー)に伴う4月30日(水)から5月4日(日)までの5連休中の入館料を無料とすることを決めた。  今回の決定は...

世銀、ベトナムの25年GDP成長率予想を+5.8%に下方修正 (4/29)

 世界銀行(WB)は先般発表した最新レポートの中で、ベトナムの2025年における国内総生産(GDP)成長率予想を前回レポートの+6.8%から+5.8%へと▲1.0%pt下方修正した。理由として、世界的な貿易政策の不確実性や経...

ハイテク・GX・半導体分野の高付加価値化で日越協力フォーラム開催 (4/29)

 石破茂内閣総理大臣は28日午後、ファム・ミン・チン首相とともに、日越企業が会するハイテク・グリーントランスフォーメーション(GX)・半導体分野における高付加価値産業創出に向けた日越協力フォーラムに参加...

ラムドン省:国会民族評議会議長が党委書記に転任 (4/29)

 ベトナム共産党政治局は、国会民族評議会議長のイー・タイン・ハー・ニエ・クダム氏を、南中部高原地方ラムドン省共産党委員会書記(2020~2025年任期)に任命した。  同省で28日に開催された任命式には、政...

ホーチミン:ビンタン区にブックストリートが新たにオープン (4/29)

 「第4回ベトナム書籍・読書文化の日」開幕に合わせて25日、ホーチミン市ビンタン区にブックストリートが新たにオープンした。  ビンタン区ビンチドンB街区の高技術医療区内に設置され、広さ約2000m2に12の...

石破首相、クオン国家主席とマン国会議長と会談 (4/29)

 ベトナムを訪問している石破茂内閣総理大臣とルオン・クオン国家主席は現地時間28日午前11時20分から約45分間にわたり、国家主席府で会談を行った。その後、現地時間同日午後2時20分から約40分間にわたり、国会...

THグループ、ビンズオン省に新工場建設へ 投資総額334億円 (4/29)

 THミルク(TH Milk)などを展開する乳業大手THグループ(TH Group)は、東南部地方ビンズオン省の第3ソンタン工業団地内に牛乳・乳製品加工工場「THビンズオン(TH Binh Duong)」を建設する計画だ。  同工場は敷...

統計局、戸籍登録・統計に関する国家レポートを初公表 (4/29)

 財政省傘下の統計局は25日、「2021~2024年度の戸籍登録・統計に関する国家レポート」を発表した。同レポートが発表されるのは今回が初めて。  同レポートでは、出生・死亡・婚姻の登録データに加え、出生...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved