ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ベトナムサッカー、2023年の印象的な出来事5選

2023/12/31 08:16 JST配信
(C)To Quoc
(C)To Quoc 写真の拡大.

ベトナム女子代表が史上初のワールドカップ出場

 7月にオーストラリアとニュージーランドで共同開催されたFIFA女子ワールドカップ2023にベトナム女子代表(通称ゴールデンガールズ)が初出場した。ベトナムは初戦で大会2連覇中の米国と激突。結果は0-3の敗戦だったが、ベトナム国歌がワールドカップの舞台で流れたことは、ベトナム女子サッカーの歴史的な一幕となった。ベトナムはその後、第2節でポルトガルに0-2、第3節でオランダに0-7で敗れてグループステージ3連敗。世界との実力差を見せつけられる結果となった。

ベトナムサッカーの父パク・ハンソが勇退、元日本代表監督トルシエがベトナム代表監督に就任

 在任期間の5年間で数々の快挙を成し遂げた韓国人指揮官のパク・ハンソ監督が勇退し、2月末にフランス人のフィリップ・トルシエ氏(元日本代表監督)がベトナム代表監督(U-23代表兼任)に就任した。白い魔術師の異名で知られるフランス人指揮官は、2026年のワールドカップ出場を目標に掲げてチームの舵取りをスタート。

 トルシエ監督は就任1年目に行われたU-23アジアカップ予選を2勝1敗の成績で勝ち抜き、グループ首位で本大会出場権を獲得。A代表では、初陣となった香港戦の勝利を皮切りに、シリア、パレスチナを下して3連勝を飾って幸先の良い船出となった。FIFAワールドカップ・アジア2次予選では、ここまで1勝1敗で2位につけている。しかし、10月中の海外遠征で実施した強豪国との親善試合では、中国、ウズベキスタン、韓国に3連敗を喫しており、現在は監督の手腕が疑問視されている。就任直後に行われた東南アジア競技大会(SEA Games)では、U-22ベトナム代表が3大会連続の金メダル獲得を期待されていたが、銅メダルという最低限の結果に終わり、国民を失望させた。

 トルシエ監督率いるベトナム代表は、戦術や選手選考、起用法などでも度々議論を巻き起こしており、現時点で国内での評価は決して高いとは言えない。2024年始にカタールで開催されるアジアカップでは、一定の結果を残すことが求められている。ベトナムは前回大会でベスト8に躍進。今大会ではグループステージ突破がノルマと考えられている。

Vリーグが2023-2024シーズンから秋春制に移行

 ベトナムサッカー連盟(VFF)とベトナムプロサッカー株式会社(PVF)は、ベトナムプロサッカーリーグ(Vリーグ)を2023-2024シーズンから、AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の日程と合わせる形で秋春制に移行することを決定した。これにより、今シーズンは年をまたいでリーグ戦が開催されることとなった。

 ヨーロッパの多くの国が秋春制を採用しており、これと同様のスケジュールとなることで、ベトナムが国際サッカーに統合され、ベトナム代表やアンダー世代の代表が世界の強豪国と対戦する機会が増加。また、移籍市場でもヨーロッパから有力選手を獲得しやすくなると期待されている。

VリーグでVARの本格導入がスタート

 ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)は、2023シーズン終盤にVリーグで試験的に導入されていたが、2023-2024シーズンからは本格的に導入が始まった。既に世界各国のリーグで導入されており、Vリーグが国際水準に追いつくために必要なものとされている。VARの介入により、ジャッジの公平性と透明性の向上に繋がると期待されており、現時点では、4つ以上のスタジアムが導入。今後はリーグ戦が行われる全てのスタジアムでの導入が検討されている。

大型補強のハノイ公安FCが昇格シーズンでV1リーグ優勝

 人民公安FC(CAND)は2022シーズンにベトナム2部Vリーグ2を制して1部昇格を果たすと、昇格シーズンとなった2023シーズン前に本拠地をハノイ市に移転し、ハノイ公安FC(CAHN)に改称。オフシーズンに大型補強を敢行して、ベトナム代表の主力級を次々と買い漁り、 他クラブがうらやむ強力な戦力を揃えたハノイ公安FCは、強豪ハノイFCと熾烈な首位争いを演じて、最後は得失点差で僅かに上回り、リーグ優勝を果たした。昇格シーズンでのV1優勝は、2003シーズンのホアン・アイン・ザライ(HAGL)以来の快挙だった。

※記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+

[2023年12月30日 ベトナムフットボールダイジェスト+].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ホーチミン市環状4号線、ベカメックスのJVが一部区間の投資主に (3:15)

 東南部地方ビンズオン省人民委員会は、ホーチミン市環状4号線の一部となるトゥービエン橋~サイゴン川区間建設案件(第1期)の投資主の選定結果を承認した。同案件は官民パートナーシップ(PPP)方式によるBOT(建設...

ベトジェットエア、運賃0VNDキャンペーン中 6月22日まで (2:14)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、6月22日(日)23時00分まで、全てのベトナム国内線と国際線を対象に運賃が0VND(税など含まず)からとなるキャンペーン

越米の第3回相互関税交渉が終了、建設的な進展を確認 (17日)

 ベトナム商工省は、ベトナムと米国が米ワシントンD.C.で9日から12日まで実施していた相互関税の二国間協定に関する第3回交渉を終了したと発表した。  今回の交渉は、全体として建設的かつ前向きに進展し、...

世界のベトナム人街を訪ねて【プラハ編・後編】 (15日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

広告法の一部改正・補足など法律3本可決、広告の取り締まり強化 (17日)

 国会は16日、◇広告法の一部を改正・補足する法律、◇改正雇用法、◇教師法の3本の法律を賛成多数で可決した。いずれも2026年1月1日に施行される。 <広告法の一部を改正・補足する法律>  広告法の一部を...

国防省、全国のドローン飛行禁止・制限エリアを公表 (17日)

 国防省は15日、全国の空域におけるドローンなどの無人航空機およびその他の無人機の飛行禁止エリアと飛行制限エリアを公表した。  飛行禁止・制限エリアの詳細は、専用ウェブサイト<https://ca

国会、改正法人税法を可決 10月1日施行 (17日)

 国会は14日、改正法人税法を賛成多数で可決した。同法は2025年10月1日に施行される。  今回の改正では、企業が複数の異なる優遇措置の対象となる場合、「最も有利な優遇措置」を適用することを原則とする規...

ECショッピー、7月から全国で商品送料無料プログラムを開始 (17日)

 シンガポール系電子商取引(eコマース=EC)プラットフォーム「ショッピー・ベトナム(Shopee Vietnam)」は、7月1日から全国で商品送料無料プログラムを開始する。  対象は15kg未満の商品で、都市部・地方を問...

韓国IT素材メーカー、ハイフォンに負極材向け材料工場を設立 (17日)

 韓国のIT素材メーカーであるイノックス(INNOX)の子会社で、車載用二次電池関連製品を製造するイノックスエコエム(INNOX Ecom)は、北部紅河デルタ地方ハイフォン市で負極材用一酸化ケイ素(SiO)工場を竣工した。 ...

ベトナム、BRICSのパートナー国に正式承認 10か国目 (17日)

 ベトナム外務省は14日、ベトナムが新興経済国グループ「BRICS」のパートナー国に正式承認されたことを明らかにした。発展途上国の声や役割を高め、国際協力と包摂的な多国間主義を推進することを目的としている...

ベトナムとスウェーデン、科学技術などで戦略的パートナーシップ (17日)

 スウェーデンを公式訪問したファム・ミン・チン首相は現地時間13日、同国のウルフ・クリステション首相と会談し、両国関係を科学技術・イノベーション分野における戦略的パートナーシップへと格上げすることで...

第8回ベトナム語検定、過去最多の917人が受験 1級も初実施 (17日)

 特定非営利活動法人日本東南アジア言語普及交流協会(J-TAG)は15日、日本外国語専門学校で第8回「実用ベトナム語技能検定試験(ViLT)」を実施した。今回の受験者数は917人で、過去最多を更新した。  同試験は...

ベトナム航空、ロンタイン空港で航空サービス関連施設2案件を着工 (17日)

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は15日、傘下の2社とともに、東南部地方ドンナイ省で建設中のロンタイン国際空港の航空サービス関連インフラ案件2件の着工式を開催した。投資

ベトナムの「低炭素米」、日本に次いでオーストラリアにも輸出へ (17日)

 南部メコンデルタ地方カントー市のチュンアンハイテク農業[TAR](Trung An Hi-Tech Farming)は、5月に日本市場に「低炭素米(low carbon rice)」500tを輸出した。これに続いて10月ま

東ソー、ベトナム子会社を設立 27年春に稼働予定 (17日)

 総合化学メーカーの東ソー株式会社(東京都中央区)は13日、同社100%出資のベトナム子会社「トーソー・ベトナム・ポリウレタン」を2024年4月4日付けで東南部地方バリア・ブンタウ省第3フーミー特別工業団地に設...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved