昨年の全国の職業病発生件数は2万3872件で、このうちシリカ(石英)の粉じんを長期間にわたって吸いこむことで発症するケイ肺症の患者が74.5%を占めている。次いで多いのは聴覚障害で16%を占める。ハノイ市で21日に開かれた労働医学・環境衛生国際科学会議で明らかにされた。
また、労働災害は2002~2006年の期間に年平均4600件発生し、505人が死亡、4800人が負傷している。労働災害が多い業種は、炭鉱・鉱山での採鉱、建設、食品・農林産品加工、金属精錬など。この会議は2年に1回開かれ、労働条件の改善、環境保護のための研究発表や情報交換が行われている。