ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

消費者意識調査、外食する際の店選びの優先基準1位は「清潔感」−VERAC調査

2013/08/16 10:00 JST配信

 ベトナムでは急速な経済発展に伴い、国民の食生活が大きく変化している。朝食などは元々、家で家族と食べるのではなく外で済ませるというのがベトナムの習慣だが、就学率の上昇や会社勤めの人が多くなるにつれて、昼食や夕食も外で済ます人が増えてきた。また、最近では外資系ファストフードチェーンの進出が相次いでおり、こちらは若者を中心に賑わっている。

 VERACでは今回、ベトナム人の外食に関する実態を探るべく、SMS(ショートメッセージサービス)を利用したアンケート調査を実施した。質問は選択形式で、回答者は16歳~47歳の119人(男性64人、女性55人)。

 週に何回ぐらい外食するかという質問では、「1回~5回」と回答した人が全体の約半分の47%を占めた。次に多かったのは意外にも「0回」で29%、以下「6回~10回」が15%、「11回~15回」が6%、「16回以上」が3%だった。「0回」と回答した人を性別で見ると男女比はほぼ半々、いずれも収入が無い学生や収入が低い20代前半の会社員などで、若い世代は自炊している人も多いことが分かった。(表1)

(表1)質問:週に何回ぐらい、外食(テイクアウト含む)をしますか?

 朝昼夕の三食のうち、最も外食の頻度が高いのは、夕食の42%で、以下、昼食34%、朝食24%と続いた。また、外食する際の一食当たりの平均費用は、朝食が「2万ドン(約93円)未満」という回答が51%で半数以上を占めた。既に都市部では、一食2万ドンで食べられる店はかなり珍しくなっており、この結果から朝食では、おこわやバインミー(ベトナム風サンドイッチ)といったテイクアウトの定番メニューが依然として人気であることがうかがえる。また、昼食と夕食では「5万ドン(約234円)未満」という回答が最も多く、それぞれ61%、51%となった。(表2)(表3)(表4)(表5)

(表2)質問:朝・昼・晩のうち外食の頻度が最も高いのは?

(表3)質問:朝食を外食で済ます場合、1食当たりの平均費用はどれくらいですか?

(表4)質問:昼食を外食で済ます場合、1食当たりの平均費用はどれくらいですか?

(表5)質問:夕食を外食で済ます場合、1食当たりの平均費用はどれくらいですか?

 1か月の外食費に関する質問では、「100万ドン(約4673円)未満」と回答した人が47%で最も多く、以下、「200万ドン(約9346円)未満」36%、「300万ドン(約1万4019円)未満」13%、「300万ドン以上」4%と続いた。また、月収に占める外食費の割合は、「21~30%」が30%、「11~20%」が26%、「10%未満」が25%、「31%以上」が19%と満遍なく分かれた。(表6)(表7)

(表6)質問:1か月の外食費はいくらぐらいですか?

(表7)質問:1か月の所得に占める外食費の割合はどのくらいですか?

 外食する際に最も利用する形式の店を尋ねたところ、「大衆食堂」が42%で最も多かった。これに続くのが、進出目覚しい「ファストフード店」で23%だった。また、外食する際に店を選ぶ基準で最も優先するものを質問したところ、「清潔感」と回答した人の割合が27%と、最も多く、値段の安さ(20%)、立地(18%)を上回った。最近は農薬残留が許容量を越える中国産の農産物などが国内市場に流通していることが社会問題となっており、食に対する衛生への関心が高まっていることも、外食する際の店選びで「清潔感」を重視する動きに繋がったと見られる。(表8)(表9)

(表8)質問:外食する際、どの形式の店を最もよく利用しますか?

(表9)質問:外食する際に店を選ぶ基準で最も優先するものは何ですか?

 ベトナムの市場調査ならVERACへ

[VERAC調査15/08/2013].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナム共産党、序列4位の国会議長を解任 首脳解任相次ぎ異例.. (20:50)

 ベトナム共産党中央執行委員会は26日に臨時会議を開き、本人からの希望を受けて、ブオン・ディン・フエ氏の政治局員・党中央執行委員・国会議長としての職を解任することを決定した。  中央執行委員会は解...

アップル製品の生産拠点数、ベトナムが世界4位 東南ア最多 (16:55)

 米アップル社(Apple)がサプライチェーンの多様化に注力している中、依然として中国が同社最大の生産拠点となっているが、ベトナムでも生産拠点数が大幅に増えており、主要生産拠点の1つになっていることが同社...

中国、南シナ海で3か月間の漁獲禁止を発表 ベトナム外務省が抗議 (16:53)

 中国は、5月1日から約3か月間にわたり南シナ海での漁獲を禁止すると発表した。漁獲禁止が適用される範囲には、ベトナムが領有権を主張する南シナ海のホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)周辺海...

10代で結婚、30代で孫の世話…連鎖する児童婚 (21日)

 他に人のいない家の中で、タオ・バン・ポーさん(男性・36歳)が子供をあやして泣き止ませようとしている。一見、ポーさんが自分の子供をあやしているのかと思いきや、実はこの子供はポーさんの「孫」だ。  ...

ハノイ:行政区再編計画を承認、ホアンキエム区の合併なし (16:52)

 ハノイ市人民委員会は25日、2023~2025年の行政区再編計画を承認した。これにより、ホアンキエム区の合併はせず、郡レベル(郡・区・町=thi xa)の行政区の数を現在の30で据え置くことで一致した。  計画に...

授業料返還渋る英語学校エーパックス運営会社に56万円の罰金処分 (16:46)

 国家証券委員会(SSC)は、情報公開規定に違反したとして、英語学校「エーパックス・リーダーズ(Apax Leaders)」を運営するエーパックス投資ホールディングス[IBC](Apax Holdings)に9

双日、地場SaaS企業のフィンベトに出資 (15:45)

 双日株式会社(東京都千代田区)は、ベトナムで主流となっている家族経営を中心とした小規模小売店の受発注管理やキャッシュレス決済用のスマートフォンアプリなどを手掛けるSaaS企業のフィンベトテクノロジー(Fi...

三菱重工、ベトナム現地法人を設立 駐在員事務所の機能を大幅強化 (15:42)

 三菱重工業株式会社(東京都千代田区)は、ベトナム現地法人「ベトナム三菱重工業(MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES VIETNAM)」を設立し、このほど本格活動を開始した。ハノイ市バーディン区に本社、ホーチミン市1区...

南北高速道路、カムラム~ビンハオ区間が開通 投資総額540億円 (14:34)

 南北高速道路の東側路線建設工事の一部である南中部沿岸地方カインホア省カムラム~南中部沿岸地方ビントゥアン省ビンハオ(Cam Lam~Vinh Hao)区間が26日午前に開通した。  同区間は全長78kmで、官民パート...

国家ハラール認証センター設立、イスラム圏への輸出強化目指す (13:30)

 科学技術省品質測定基準総局傘下の適合認証センター(Vietnam Certification Centre=QUACERT)は24日、国家ハラール認証センター(HALCERT)の設立発表式典を開催した。  ハラール認証は、「イスラム法の定め...

大同工業、ベトナム子会社を増資 生産体制整備 (13:26)

 二輪車及び四輪車部品、産業機械部品などの製造・販売を手掛ける大同工業株式会社(石川県加賀市)は、同社が100%出資するベトナム子会社のD.I.Dベトナム(D.I.D Vietnam=DVN、北部紅河デルタ地方フンイエン省)...

半導体産業人材育成に1600億円投入へ、計画投資省報告 (6:22)

 ファム・ミン・チン首相は24日にハノイ市で開催された「半導体産業人材育成に関する会議」で、半導体人材育成制度を整備し、優遇的かつ具体的な仕組み・政策を策定することを指導し、教育施設や実験室、製作所...

中国人率いる違法高利貸しルートの元締めに有罪判決、年利2346% (6:01)

 南中部沿岸地方クアンナム省人民裁判所は25日、中国人率いる高利貸し・債権回収の取り立てルートの被告40人に有罪判決を下した。被告は、元締めの中国人3人と共犯のベトナム人37人。  ルー・ワン被告(37歳)...

ベトナムの「ロト6」で過去最高の当選額、賞金19億円 (5:20)

 財政省傘下のベトナムコンピュータ宝くじ社(ベトロト=Vietlott)はホーチミン市で23日、数字選択式宝くじ「パワー6/55(Power 6/55)」の抽選で特賞(Jackpot 1賞)に当選した幸運な男性2人に当選金を授与した。賞...

地場飲料大手会長親子の資産横領事件、元会長に禁固8年の判決 (5:02)

 地場大手飲料メーカーのタンヒエップファット商業サービス社(Tan Hiep Phat)のチャン・クイ・タイン元会長 兼 社長(男・71歳)とその娘2人の計3人が、企業経営者など複数の個人から不動産開発用地を不正取得した...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved