ロシアの石油会社TNK-BPの統計によると、2012年におけるベトナムの1日当たりの原油産出量は前年比+10%増の34万8000バレルとなり、2006年以降で最多となった。また、原油埋蔵量でベトナムは東アジア地域の中で中国に次ぐ2位に就けている。2日付VNエコノミーが報じた。
米ブルームバーグによると、ペトロベトナムグループ(Vietnam National Oil and Gas Group=PVN)は、ホーチミン市で開催されたセミナーの中で、「ベトナムは今後数か月の原油産出量を1日当たり約34万バレルで維持する」との見通しを発表している。
ベトナムの原油産出量の40%はベトソブ石油合弁会社(Vietsovpetro)が運営している油田から採掘されるもの。同社は、PVNとロシアのOAOザルベジネフトの合弁会社で、国内最大のバックホー油田で原油採掘を行っている。
なお、世界のエネルギー・金属業界を総合的に分析する英国ウッドマッケンジー(Wood Mackenzie)のデビッド・トンプソン副会長は、「ベトナムが原油産出量を高めるためには、新しい海底油田の開発を更に積極的に行う必要がある」と述べている。