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米経済誌フォーブス(Forbes)が発表した2017年版の世界女性長者番付で、格安航空会社(LLC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)の副会長兼社長を務めるグエン・ティ・フオン・タオ女史(47歳)が56人中45位に入った。
ベトナム人女性実業家が世界女性長者番付にランクインしたのは今回が初めてで、東南アジアで同番付にランクインしているのもタオ女史のみだ。また、フォーブズ誌の長者番付にランクインしたベトナム人としてはタオ女史が2人目となる。
タオ女史は2011年にVJCを立ち上げ、わずか5年間で同社を国営航空会社のベトナム航空総公社[HVN](Vietnam Airlines)と1位を争うまでに発展させた。VJCは2016年、国内航空市場シェアの41%を握り、HVNの42%に迫っている。VJCの同年の売上高は27兆5320億VND(約1380億円)だった。
タオ女史はハノイ市出身で、ロシアのモスクワ留学中の1988年頃からビジネスを開始し、ファックス機やゴム、プラスチックなどの輸出入を行っていた。経済学博士の学位を有し、テクコムバンク(Techcombank)およびベトナム国際銀行(VIB)に創立株主として出資。現在はホーチミン市開発銀行(HDバンク=HD Bank)の副頭取も務めている。
なお、2016年版のフォーブス誌の世界長者番付では、不動産開発大手ビングループ[VIC](Vingroup)のファム・ニャット・ブオン会長(48歳)が4年連続、4回目のランクインを果たしている。